10話
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「そもそも何故、それほどの怪我を負ったのですか?」
「えっ!?そっ、それは…その……え〜と」
皆が落ち着きを取り戻した後、れいかは悟飯に瀕死の重傷を負った経緯を問う。
しかし、問われた悟飯は正直に答えるわけにはいかない。
視線を泳がせ、冷や汗を流しながらも悩んだ悟飯が出した答えは…
「……こ、……転んだ?」
「は?」
れいかの表情は終始笑顔だ。
だが、悟飯が答えた瞬間れいかの背後から鬼が見えた。
しかも、それが見えたのは自分だけではないようで…
「「「「「「ガタガタブルブルブル…」」」」」」
他の4人と二匹は身体を寄せ合いながら震えていた。
「あ、あの〜れいか…さん?」
「……はぁ」
頬を引きつらせながら思わず敬語で話しかけた悟飯に、れいかはため息をついた。
その瞬間彼女の背後から発せられていたドス黒いオーラと鬼が消え、れいか以外のその場の全員が安堵のため息をついた。
「…まぁ、仕方ありませんね。無理やり聞き出すことはしたくはありませんし、悟飯さんが話してくれるまで待たせてもらいます」
「………」
「ですが、これだけは覚えておいて下さい。私達は悟飯さんのことを大切な仲間だと思っています。まだ短い付き合いですが、貴方のことを好ましく思っています。貴方が助けを必要とする時は仰ってください。微力ながら力を尽くさせて頂きますので」
「…ありがとう。れいか」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「2人は仲良しクルな」
「ふふっ、私と悟飯さんだけではなく、私達は皆仲良しですよ。同じ目的を持つ仲間ですから」
「決めポーズ?」
「そうだよ!せっかくプリキュアが5人揃ったんだから、5人の決めポーズを決めようよ!」
デコルデコールやバッドエンド王国、メルヘンランドの話が終わった後にみゆきがそんなことを言い出した。
「どうでもいい」
「どうでもええ」
「ええ!?冷たい眼差し!」
なおとあかねは乗り気ではないらしく、みゆきの意見に否定的だが…
「みゆきちゃん」
「温かい目ぇ〜」
肩を叩きれて振り向いたみゆきが見たのは、目をキラキラさせながらこちらを見ているやよいの姿だった。
結局、決めポーズはやる事になったのだが…
「…決まらない」
「しっくり来ないね」
なかなか決まらなかった。
「もうええんちゃう?」
「無理に決めなくて良いんじゃない?」
「わたしはたのしそうだとおもいますが…」
「…う〜ん、悟飯くんは何かアイデア無い?」
「え?…そうだな…」
やよいに意見を求められた悟飯は考える。
「え〜と…あるにはある、かな…」
悟飯の頭
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