455部分:第三十五話 椿と水仙その六
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
」
佐藤が義正の返事にだ。笑顔で応えた。そうしてだった。
彼にだ。こんなことも言うのだった。
「実は私もです」
「君もか」
「はい、私も先日妻と共に行きました」
そうだったというのだ。今義正にそのことを話したのである。
「非常に素晴らしい場所でした」
「そうか。そこまでか」
「行かれるといいと思います」
その判断は正解だったというのだ。義正にだ。
「二月の。冬の中にも花があるものだとわかりましたし」
「ずっと。冬はな」
「そうは思えませんでしたね
「冬にあるのは雪だけだと思っていた」
義正も長い間気付かないことだった。このことは。
「しかし違ったな」
「そうですね。本当に」
「花もあった。そして」
「そしてですか」
「自然もだ」
それもあったというのだ。何があったかというと。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ