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儚き想い、されど永遠の想い
455部分:第三十五話 椿と水仙その六
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 佐藤が義正の返事にだ。笑顔で応えた。そうしてだった。
 彼にだ。こんなことも言うのだった。
「実は私もです」
「君もか」
「はい、私も先日妻と共に行きました」
 そうだったというのだ。今義正にそのことを話したのである。
「非常に素晴らしい場所でした」
「そうか。そこまでか」
「行かれるといいと思います」
 その判断は正解だったというのだ。義正にだ。
「二月の。冬の中にも花があるものだとわかりましたし」
「ずっと。冬はな」
「そうは思えませんでしたね
「冬にあるのは雪だけだと思っていた」
 義正も長い間気付かないことだった。このことは。
「しかし違ったな」
「そうですね。本当に」
「花もあった。そして」
「そしてですか」
「自然もだ」
 それもあったというのだ。何があったかというと。

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