最終章:夢を追い続けて
第67話「足止めの戦い4」
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ろう。
属性も完璧じゃない。相性や状況によってはこのように柔術であっさり勝てる。
「っ……あー、くそ。負けた、か……」
「……の、割には普通に喋るじゃんか……」
「バッカ。空元気だこんなもん」
正直、私も満身創痍だ。
ブレードの支えがなければ、今にも倒れてしまいそうなぐらいに。
「……とりあえず、拘束させてもらうよ」
「負けたんだ。文句は言わないさ」
痛い体に鞭を打ち、何とかオータムを拘束する。
すると、皆も勝ったのか集まってきていた。
「皆……」
「ちょっ、マドカ、ボロボロじゃんか!?」
駆け寄ってきたシャルに、体を心配される。
まぁ、一番ダメージが大きいのは私だしね。
「まぁね……。ちょっと、このまま追いかけるのは厳しいかな……」
「……そうみたいだね……」
見れば、楯無さんとかも小さい傷を負っている。
……まだ戦えるのは、シャルとセシリア……。
後は、少し休んで回復した簪とラウラぐらいか……。
「……少し、休みましょう」
「え、でも……!」
楯無さんの言葉に、鈴が反発する。
確かに、早く秋兄たちの助けになりたいのは分かる。
でも……。
「……今行った所で、邪魔になるだけだよ」
「っ……それも、そうね……」
多分、冬姉は両親と、箒は束さんと、そして、秋兄は桜さんと戦っている。
……その戦いを邪魔する事はできない。
「(……頑張って……)」
だから、私はまだ戦っているであろう皆に、そう祈るしかなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ