暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第67話「足止めの戦い4」
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ール。
 そこを逃さず、私は追撃の攻撃を繰り出した。

「くっ……!」

「(流れを崩した!このまま……!っ!?)」

「させないわ!」

 追撃すら躱すスコール。だけど、体勢が崩れたのを私は見逃さない。
 しかし、破れかぶれに放たれた銃弾に、私は飛び退くのを余儀なくされた。

「お、驚いたわ……。まさか、あんな方法で食い下がってくるなんて……」

「使えるものは使う。そうでないと勝てないからよ」

「だからと言って、流れ弾を利用するなんて正気の沙汰とは思えないわ。いつどこに飛んでくるか分からないというのに」

 私だって、本当ならこんな方法は取りたくない。
 けど、それほどまでに“水”の回避能力は高いのだ。
 だから、意識外からの攻撃じゃないと、早々通じない。

「正気の沙汰で、彼らを止めれるとでも?」

「……それもそう……ね!!」

「っ!?」

 不意を突くような銃撃。
 まさか、ここでスコールから動くとは思わなかった。
 とはいえ、少し間合いが離れた所からの発砲。射線を見て躱せる。

「くっ……!」

 相手が銃なら、こちらも銃を使う。
 銃弾なら、至近距離なら当てれるだろうと思うけど、そうはいかない。
 既に試したけど、放つ前に確実に妨害が来る。
 だから、離れた位置からでしか銃撃戦は出来ない。

「っ!」

 銃弾を小太刀で弾き、肉迫する。
 その瞬間にはスコールは銃撃をやめ、“水”を宿した動きをしてくる。
 小太刀を振るい、躱され、反撃される。
 それを防ぎ、再び攻撃、躱され、反撃。
 ……先程の流れ弾がなければずっとこうなる。

「ふっ!」

「くっ……!」

 だけど、余程単純な思考をしていない限り、ずっと続くはずがない。
 スコールの反撃が、ブレードではなく蹴りに変わる。
 それを、私は腕で受け止める。

「はっ!」

「ふふっ」

「くぅっ……!?」

 受け止めた所から小太刀を振るう。……が、躱される。
 スコールは受け止められた体勢から捻るようにブレードを振るってくる。
 鋭い反撃を受け止め切れず、私は後退させられる。

「っぁ!」

 即座に横に飛ぶ。
 寸前までいた場所を銃弾が通り過ぎる。

「シッ!」

 すぐに間合いを詰めて小太刀を振るう。でも躱される。
 ……でも……!

「っ!」

「(ただ闇雲に攻撃していると思ったら、大間違いよ!)」

 振るった小太刀はそのまま円を描くように方向を変える。
 そして、二撃目としてスコールへと迫る。

「……!」

「……これでも、通じないのね……!」

 でも、その一撃はスコールの顔すれすれを空ぶった。


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