宇宙戦艦ヤマト異伝
連合宇宙軍
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士《ナビゲーター》兼、射撃手。
ナヒモフ曹長の声が響き、表示スクリーン上の映像が切り替わる。
小型艦に環状砲撃を浴びせ、止めを刺す直前に見える無限艦隊の1群が見えた。
150m級の護衛駆逐艦は熱線砲を撃ち、脱出を試みるが状況は絶望的。
エネルギー奪取弾8発は総て、使い果たした。
円盤状で直径30m級の戦闘艇は機動性に優れ、主任務は霍乱だが。
小型の超電磁直撃砲1門、低出力の断続式破壊光線砲2門は健在。
艇長は躊躇せず急旋回に入り、一気に距離を詰めた。
相棒も絶大な信頼を裏切らず、精度の高い威嚇射撃を浴びせる。
不規則転位で敵を誘い、小型艦の後退を援護。
鏡面塗装、エネルギー変換力場の駆動装置は直撃に耐えた。
照準の定め易い直進は避け、強引過ぎる急角度で針路を変える。
幅広の青白い破壊光線が閃き、宇宙戦闘艇の数m脇を掠めた。
小型艦が安全圏に逃れる時間を稼ぐ為、更に幾度か急激に軌道を曲げる。
「大丈夫です、戦艦の陰に隠れました!」
ナヒモフ曹長の報告に応え、テン・ルー大尉は敵艦を振り切った。
一撃離脱戦法が幾度も繰り返され、多数の敵艦を撹乱。
戦闘艇数百万隻を含む連合宇宙軍の奮戦、激闘は数時間に及んだ。
太陽系防衛戦に駆け付けたのは第八艦隊、連合宇宙軍の精鋭達だけではなかった。
驚異的な戦闘能力を保有し、短時間であれば絶対真空の被曝にも耐え得る宇宙戦士達。
惑星国家サルシフィ宇宙軍の秘密兵器、通称バイオボーグ達にも。
女神を救う為に太陽系防衛戦へと参加を果たし、無限艦隊と戦う理由が存在した。
人類の絶滅した平行宇宙では皮肉な事に、永い平和な時代が到来。
バイオボーグ達は互いを敵視せず、平和共存を実現していた。
居住惑星を銀河系全域で確保、空前の繁栄を経て彼等は更なる進化を模索。
銀河帝国セルダン計画の精神統合体、私=我々=惑星≪ガイア≫=銀河系≪ギャラクシア≫。
人類のみならず動植物、惑星構成分子段階の感覚も共有する集合意識が実現された。
惑星メル発信源の思念波が届き、記憶封鎖を解除の後に。
理想郷の実現に至る無数の再試行、女神の恩恵が顕らかとなった。
多次元世界に関する発明は皆無、平行宇宙を移動する術を持たぬ彼等は精神を統一。
集合意識の総力を挙げ遠隔視、千里眼《クレヤボワイヤンス》の開発を試みた。
銀河系規模の精神感応波、テレパシー放送を異世界の超能力者達が受信。
超空間通信《ハイパー・ウェーブ》と異なる原理に基き、返信を試みる。
オーティス・ザ・グレイテスト率いる
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