ペルソナ3
1988話
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者」
そう呼び掛けると、刈り取る者は俺の影から姿を現す。
……うん、正直何がどうなってこうなったのかは分からない。いや、予想は出来るんだが、それでも何故? という思いの方が強いのは事実だ。
恐らく、これも刈り取る者が俺の血を飲んで得た能力の1つなのだろうと。
外見上では悪魔の羽根が背中に生えただけだが、グリと違って能力的に大きく変わったのだろう。
取りあえず、こうして見る限りでは俺の影に潜む事によって、召喚のゲートを開かなくても無事に出てくる事が出来るような……そんな特殊な召喚という形になったんだろうと思う。
問題なのは、シャドウの刈り取る者が影時間以外の時間でも俺の影に潜んでいられるかどうかって事だろうな。
それこそ、何かあって刈り取る者を召喚しようとした時に、実は召喚出来ませんでした……なんて事になったら、ちょっと洒落にならないし。
そんな訳で、今日の影時間が終わったらその辺も試しておくか。
「よし、出て来てくれ。後はお前がどんな技を使えるのか、ちょっと見せて欲しい。いや、技じゃなくて魔法か」
そう告げると、刈り取る者は特に抵抗もなく俺の影から出てくると、俺の横に並ぶ。
そうして始まったのは、まさに大破壊としか呼べないような、そんな光景。
爆発が、炎が、風が、氷が、光が、闇が周囲に荒れ狂い、斬撃と銃撃が連続して起こり……それ以外にも様々な魔法やスキルを披露した。
いやまぁ、敵対している時にも色々とスキルを使ってはきたが、初めて見るスキルも多々あり、その多彩さに驚く。
正直なところ、ここまでとは思っていなかった。
もしかして、これも俺の血の魔力によって起きた変化か?
本来なら使えなかった魔法やスキルが使えるようになったとか。
まぁ、本来ならどのくらいの魔法やスキルを使えていたのかが分からない以上、その辺りは刈り取る者が教える気にならなければ意味はないんだろうが。
いや、寧ろ本人すら分かっていない可能性がある。……とても人には見えないんだし、本人という表現は間違っているかもしれないが。
「とにかく、お前の能力は大体分かった。次は……そうだな、影時間が終わった後でも普通に俺の影に潜っていられるのかどうか。そしてそこから出て来られるのかを調べてみたかったが、それは影時間が終わらないと無理だな」
そう言うも、刈り取る者は特に何を言うでもなく黙っている。
……こいつ、基本的に自分の意思はあるんだが、それを表に出すような事はないんだよな。
死神と呼ばれていたのが、刈り取る者だと告げた……告げた? まぁ、そんな感じで意思を示してきたんだし、全く何も自分の意思を発しないって事はないと思うんだが。
かなり変則的な形になったとはいえ、召喚の契約を結んだ以上、刈り取る者が
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