ペルソナ3
1988話
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くるが。
そうなると、この死神も俺の魔力に耐える事により、その姿や力は変わるという事を意味しているのかもしれない。……まぁ、あくまでもその魔力に耐えられれば、の話だが。
「折角召喚魔法の契約を結んだんだ。こんなところで、あっさり死ぬんじゃないぞ」
そう言った、瞬間……ずっと頭を下げて俺の魔力に耐えていた死神は、唐突に上半身を起こす。
「WAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
その口から上がったのは、とても人の形をした――それでも死神だが――存在から出るとは思えない程の、叫び。
いや、寧ろ雄叫びと表現した方がいいのか?
ともあれ、その叫びに応えるかのように、死神の背中からは悪魔の羽根が生えてくる。
この辺はグリと同じだ。だが……俺の見ている前で、死神はそれ以上何らかの変化が起きるような事はなく、身体の内部に存在する魔力の波動も次第に穏やかになっていく。
乗り切った……と考えてもいいのだろう。
悪魔の羽根が背中から生えたのは、恐らく俺の混沌精霊としての力の中に、悪魔の力が存在しているが故だろう。
……その割には、鬼とか精霊とか、その辺の要素が関わってこないのは疑問だが…… まぁ、そういう事もあるのだろう。
そもそも、グリの時とは違って混沌精霊になったからといって、俺の持つ全ての要素が死神に現れるとも限らない訳だし。
「死神、お前はこれから俺の召喚獣として、俺と永劫の時を生きる事になる……んだが」
そこまで言って、言葉を濁らせる。
そもそも、俺の目的はホワイトスターとの通信や行き来が出来ないようになっている原因の影時間をどうにかする事だ。
そして、このタルタロスは影時間が存在するからこそ、生まれた場所だ。
そうなると、残る4匹のイレギュラーシャドウを倒して影時間を解決した場合、それは……多分、タルタロスの消滅を意味する。
召喚魔法というのは、当然のように俺と契約を結んだ相手を『召喚』する魔法だ。
つまり、契約相手というのは、当然普段はどこか別の場所に存在する事になる。
だが……もし全てのイレギュラーシャドウを倒して影時間を解決してしまった場合、このタルタロスがどうなるのかは分からない。
そうなれば、当然このタルタロスを住処にしている死神も、どうなるのかは分からない。……それこそ、下手をすれば消滅してしまってもおかしくはないのだ。
折角ここまでやって契約したのだから、出来れば死神を殺したくないと思うのは当然だろう。
ましてや、この死神の力はフェイト級だ。
特に大きいのは、このペルソナ世界の魔法を……呪文の詠唱等が必要なく、魔法名を口にするだけで使える魔法を使用可能な事だろう。
俺自身はネギま世界の魔法しか使えないが、それだけ
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