二十二日目
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
カールターナーめ…自分のRNもバラしたのか…
「で、お前慧奈と付き合ってるのか?」
は?
俺が?慧奈と?
「無い無い。どこをどう考えたらそうなる?」
「だってお前達二人って林檎と蜜柑の親みたいじゃん?」
「いやいや、お前はカオスブレイブズに入って日が浅いからそう思うだけだろ。
イクシードは全員があの二人を気にかけてるぞ」
「ふーん…なら…いいや」
そう呟いた葵は、幼げで、嬉しげで、可愛らしかった。
「なんだ?やけにご機嫌だな。
林檎と蜜柑に会えてそんなに嬉しかったのか?」
「まぁな。それにしてもビビったぜ…あの二人リアルの方が可愛いのな」
「あー…だな」
「チッ…ロリコンが…」
「お前が振った話だろうが」
「あ、そう言えば慧奈も同じ学校だぜ」
「マジで!?」
「だって昨日会ったし」
マジか……世界って狭いなぁ…
「つー事はあのアバズレが先輩かぁ…クソだな」
「そうなのか?」
「ああ、意気揚々と先輩面するあの女の顔が浮かぶぜ」
きっとニヤニヤしてるんだろうなぁ…
「あ、灯俊」
「んだよ?」
「今日母さん夜勤だから」
「はいはい」
要するに俺の家に来るって事だ。
食材は…まぁ…足りるか…
「今日、親、帰ってこないんだ…///」
……………
「へー」
俺はそれだけ返し、葵を放置した。
「わぁ!待てよ!ジョークだよジョーク!」
「そうかジョークか」
「ごめんって!」
キュッと制服の袖を引っ張られる。
あぁ…もう…
「じゃぁ、俺が今からする事もジョークで済むんだよな?」
「へ?」
通学路の歩道の塀。
そこに、優しく葵を押し付ける。
「え?え?は?灯俊?」
葵の顔のすぐ横に、右手を…
所謂、壁ドンである。
「お、おい!何を!」
葵の耳に、フッと息を吹き掛ける。
「ひゃわ!?」
おお、案外可愛いじゃないか。
そんな事を思っていると…
「調子に乗るな変態!」
ズドゥオム!
「あ…!が…!」
葵の、黄金の右ストレートが、俺の、溝尾に、直撃した。
「はっ!ザマァ見やがれ!」
「ぐおぉぉぉぉ…」
あぁ…いてぇ…
「腹筋しててよかったぁ…」
一分程で回復、その間葵は律儀に待っていてくれた。
「ったく…右で溝尾はねぇだろ」
「黙れ変態」
はぁ…
「おい、葵」
「んだよ変態?」
「男は皆変態という名の紳士だ!」
葵が俺をジト目で睨んだ後…
「イクシードに報告な」
「やめてくださいしんでしまいま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ