121 防衛
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とな!」
倉山は1組の麹江良太に会っていた。倉山とは近所で2年の時同じクラスになった事がある。
「で、お前のクラスの堀へのいじめをやめるよう呼び掛けてくれって事か」
「ああ、でないと彼女も学校に来れなくなるかもしれないんだ。特にお前のクラスの小倉と熊谷が堀の事を悪く言っているからそいつらが怪しいが、とにかく学級会でも開いて呼び掛けてくれ」
「分かった」
みどり、堀、泉野は学校に着いた。廊下を歩いていると堀がランドセルから突き飛ばされて転ばされた。みどりと泉野が振り返ると栄張だった。
「また貴方ですか!?何するんですか!?」
「何っテ?挨拶の代わリ!」
「また同じことを!もう許しませんよ!」
みどりは栄張に平手打ちをした。
「ア!?てめエ、調子にのりがっテ!!」
栄張が怒り、みどりを殴った。
「おい、殴る事ないだろ!」
泉野が止めたが、栄張は泉野にも殴った。みどりも泉野もやられっぱなしで終わるわけにはいかなかった。二人は栄張に殴られ、蹴られる。その時、多くの生徒が集まった。小倉と熊谷は栄張に加勢しようとそれぞれがみどりと泉野を引き離して殴り付けた。
「吉川さん!泉野君!ちょっと、この二人は悪くないわ!!」
堀がみどりに掴みかかっている小倉を離そうとした。しかし、振り払われ、栄張に身体を踏みつけられた。
「堀!やめろ!!」
熊谷と取っ組み合っている泉野が堀を助けようとして熊谷を引き離して栄張に体当たりした。その時、倉山や麹江、4組の東山守や藤里幸雄5組の広瀬哲弘など多くの人間が止めに入った。
「お前らやめろ!」
「何してんだ!!」
この乱闘は終息しそうになかった。先生方が止めに入ってようやく終結した。乱闘を起こした者達は休み時間に先生方に事情聴衆するように言われた。
「はあ、はあ・・・。堀さん、大丈夫ですか・・・?」
みどりが堀に聞いた。
「うん・・・」
その時、一人の女子が呼んだ。4組の狭間夢子だった。
「堀さん・・・、ウチの栄張が暴力振って本当にごめんね・・・。あいつ、殴るの好きだからどうしても止められなくて・・・」
「え、うん・・・」
「それじゃあ、また何かあったら私の所に言っていいからね」
狭間は自分の教室へと戻って行った。
みどり、泉野、堀は休み時間に事情を教師達に告白した。栄張達は叱られたが、みどりはこれで終わりそうには見えなかった。そして教室に帰ろうとすると二人の男子に絡まれた。5組の榎像りょうと新林由介だった。
「おい、堀!お前ナメた事するからこういう事になんだよ!」
榎像が怒鳴った。
「堀さんが何かしたんですか!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 ~小説投稿サイト~
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ