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提督はBarにいる。
迷子は不幸な幸運艦?
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 と英語で話しかけた。少女は大きく目を見開き、驚きを隠せないと言った表情で固まってしまった。おいおい、大丈夫かコレ。

「あ〜、いきなり怖い顔のおじさんが英語で話しかけてきたからビビってんじゃない?にしししし♪」

 五月蝿いぞ鈴谷。大体にして、俺が流暢な英語喋ったらいかんのか。そんな状況を見かねてか、金剛が助け船を出してきた。

『大丈夫です、この人は私の夫です』

 おいおい、普通先にこの鎮守府の提督だとかそう言う情報をだな……まぁいいか。

『Mummyの?じゃあ私のdaddy?』

 おいコラ、何で母親呼びさせてんだお前は。そしてダディって……何か照れる。

『あ〜……まぁ父親かどうかは置いておくとして。俺はここの鎮守府の提督、責任者だ。別に危害を加えようとかそう言う事ではないから、安心してくれ』

『わ、私……Jervis!lucky Jervisよ!』

 ジャービス……たしか、13の戦闘名誉勲章を貰う程奮戦したのに、死者が0という幸運の持ち主だったか?

『そうか、よろしくな』

 そう言って頭を優しく撫でてやる。くすぐったそうに微笑むその姿は歳相応に幼い少女のように見える……ハッ!気付いたら周りの連中がこっちに生暖かい視線を送って来やがる。

「あ〜、とりあえず前段作戦の完遂ご苦労。後段作戦も控えてるから、祝勝会は軽めにな。以上、解散!」

 大分無理矢理だが、報告に来ていたメンバーを解散させる。

「大淀、すまんが……」

「解ってます。イギリス大使館に連絡、ですね?」

「あぁ、頼む」

 全く、有能過ぎて困っちまうぜ。

『さてジャービス、この後の事だが……』

 相談しようときた時、ジャービスのお腹がくぅ、と小さくなった。遭難してたんだから腹ペコだよな、当然。

『今後の相談もあるけど、とりあえず飯にすっか!』

 俺はそう言って、ニヤリと笑った。


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