暁 〜小説投稿サイト〜
獣篇U
20 親子の絆は、無敵。
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
_「いらぬ!このわしに、太陽などいらぬわァァッ!貴様らがごときか細き灯など、わしが必ず…かき消してくれる。その忌まわしき魂と体…引き裂いてなァッ!」


だが先に知に日輪を救い出すのが先だ。立ちふさがるものは皆倒しつつ、ただひたすら走って先に進む。

_「日輪様、もうしばしの辛抱です。お気をしっかり!」


_「いたぞ、反逆者どもだ!」



クソ、まただ。戦いが始まった。

_「チッ)ここにはッ…!鳳仙の方に人員を裂きすぎたかッ!まさかまだ鳳仙に与するものがこれほど残っていようとはッ!」



_「母ちゃん…こりゃ逃げ切れるもんじゃないね。晴太、アンタだけでも行っとくれ。」

_「母ちゃん!?」

_「安心しな、お前だけ逃げろ、なんてことはもう言わない。闘おう?一緒に皆と。私がここにいれば、敵を引き付けられる。お前はその隙の間に管制室に急ぐんだ。おそらく何人束になろうと、あの鳳仙を倒すことは難しい。でも決して歯が立たない訳じゃない。夜王がなぜこの地下深くに吉原を築いたか、分かるかい?そう、ここは誰のための桃源郷ではない。あの男が、陽の光から逃げるために創った、あの男だけのための桃源郷なんだ。鳳仙は太陽を何よりも憎み恐れている。ただで陽を嫌う夜兎。それも、何年も陽を浴びていない夜兎が、太陽の元に晒されればどうなるか。この吉原に築かれた地下は、元は幕府の艦船を製造していた造船所だったんだ。今は見えないよ、船を出し入れするハッチは天井に存在する。管制室へ行くんだ。そこへいけば、この鉛色の空をこじ開けられる。」

_「そのために、母ちゃんを囮にしろ、ってんのか?そんなの…」

_「逃げた先に自由なんて、ありゃしない。闘わなきゃ。檻の中で闘わなきゃ。檻を蹴破らなきゃ、ホントの自由なんて手に入りゃしない!最後まで闘わせてくれ、晴太。」

_「母ちゃん…今度会うときは、鉄格子なんてないんだから…思いっきり甘えさせてくれよな?」


_「晴太…」




_「オイ、準備はできたか?マザコン野郎。」

_「さァ、行こうか。吉原に太陽を、取り戻しに。」



よし、神楽ちゃんと新八かついている。私はここいらで戻るとしよう。


例のごとく、ワープする。

下から見上げた神威の目が光る。
よほど興奮しているようだ。


_「打てェェッ!」

打つ。ただひたすらに打ちまくる。



もう倒したとばかり思っている遊女たち。だが、気配でわかる。まだ鳳仙(かれ)はまだ死んでいない。

_「まだだァァァッ!」


銀時にクナイが刺さる。

_「銀時ィィッ!」



_「フフフフフ)
ぬるい…ぬるいわァァァッ!
貴様らがご
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ