20 親子の絆は、無敵。
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_「いらぬ!このわしに、太陽などいらぬわァァッ!貴様らがごときか細き灯など、わしが必ず…かき消してくれる。その忌まわしき魂と体…引き裂いてなァッ!」
だが先に知に日輪を救い出すのが先だ。立ちふさがるものは皆倒しつつ、ただひたすら走って先に進む。
_「日輪様、もうしばしの辛抱です。お気をしっかり!」
_「いたぞ、反逆者どもだ!」
クソ、まただ。戦いが始まった。
_「チッ)ここにはッ…!鳳仙の方に人員を裂きすぎたかッ!まさかまだ鳳仙に与するものがこれほど残っていようとはッ!」
_「母ちゃん…こりゃ逃げ切れるもんじゃないね。晴太、アンタだけでも行っとくれ。」
_「母ちゃん!?」
_「安心しな、お前だけ逃げろ、なんてことはもう言わない。闘おう?一緒に皆と。私がここにいれば、敵を引き付けられる。お前はその隙の間に管制室に急ぐんだ。おそらく何人束になろうと、あの鳳仙を倒すことは難しい。でも決して歯が立たない訳じゃない。夜王がなぜこの地下深くに吉原を築いたか、分かるかい?そう、ここは誰のための桃源郷ではない。あの男が、陽の光から逃げるために創った、あの男だけのための桃源郷なんだ。鳳仙は太陽を何よりも憎み恐れている。ただで陽を嫌う夜兎。それも、何年も陽を浴びていない夜兎が、太陽の元に晒されればどうなるか。この吉原に築かれた地下は、元は幕府の艦船を製造していた造船所だったんだ。今は見えないよ、船を出し入れするハッチは天井に存在する。管制室へ行くんだ。そこへいけば、この鉛色の空をこじ開けられる。」
_「そのために、母ちゃんを囮にしろ、ってんのか?そんなの…」
_「逃げた先に自由なんて、ありゃしない。闘わなきゃ。檻の中で闘わなきゃ。檻を蹴破らなきゃ、ホントの自由なんて手に入りゃしない!最後まで闘わせてくれ、晴太。」
_「母ちゃん…今度会うときは、鉄格子なんてないんだから…思いっきり甘えさせてくれよな?」
_「晴太…」
_「オイ、準備はできたか?マザコン野郎。」
_「さァ、行こうか。吉原に太陽を、取り戻しに。」
よし、神楽ちゃんと新八かついている。私はここいらで戻るとしよう。
例のごとく、ワープする。
下から見上げた神威の目が光る。
よほど興奮しているようだ。
_「打てェェッ!」
打つ。ただひたすらに打ちまくる。
もう倒したとばかり思っている遊女たち。だが、気配でわかる。まだ鳳仙はまだ死んでいない。
_「まだだァァァッ!」
銀時にクナイが刺さる。
_「銀時ィィッ!」
_「フフフフフ)
ぬるい…ぬるいわァァァッ!
貴様らがご
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