20 親子の絆は、無敵。
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ときか細き光がいくら集まろうと、この夜王を干からびさせることはできはせん。この深き夜を照らすことなど、できはせぬわァァァッ!」
雄叫ぶ。
_「ば、ばかなッ…!あれだけやってもまだ…!」
神威が口笛をふく。
呑気なヤツ。私がここにいるのを知っててんなことしてんなら、後でぶっ飛ばす。
_「太陽などとはほど遠い。吹けば一瞬で消える蝋燭の灯のような脆弱な光。それが貴様らだァァァッ!大人しく死んだような目で我が鎖に繋がれておけば生かしてやったものを。まさか、一度は我らに消された残り火から飛び火をもらおうとは。火種は消さねばなるまい。その、鈍く光る光をォォッ!」
本性が出たな!?
月詠が短剣を抜く。それを銀時が制す。
_「待て、…もういい。もうオレだけで十分だ。その灯は取っときな?明日の煙草のためにな。」
銀時…お前一人で背負うつもりなのか?
_「武士道とやらか。殊勝なことだなァ。己一人の命を捧げて女たちの免罪を乞おうというのか?フン)
無駄だ。貴様が終われば次は女たちだァ。」
_「消させやしねェさ、もう誰も。たとえか細い蝋燭の灯でも、集まりゃァ闇も照らせる。たとえ灯が消されても、一本でも灯が残っていれば、また灯をともせる。…お前にゃァ、オレの灯は消せねェよ。何度吹き消そうと、無駄な話だ。オレにゃァ、取って置きの火種があるンだ。絶対に消えねェ、火種がついてンだ。ヤツらがいる限り、オラァ何度消されても、何度でも燃え上がる!」
そろそろ晴太が管制室の着いた頃だろう。今は、すべてが彼の 両腕にかかっている。
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