19 赤ん坊は、腹のなかでギャーギャー騒いで出てくるもんだ。
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_「ギャーギャー騒げばいいや。そうやってオイラも、母ちゃんの腹ン中で騒いでたんだろ?赤ん坊の頃は、親に背負われて、大人になったら、今度は年取った親背負って…それが親子、ってもんだろ?背負わせてくれよ…オイラにも。自分ばっかり背負って…終わらせないでくれよ。母ちゃんの一人や二人、息子なら背負って当然だろ?何にも重かねェや、こんなの。今まで何にも背負ってこなかったんだ。これくらいで丁度いいんだ。この重さが嬉しくてたまんねェんだ。」
_「せ、晴太…」
ナイスタイミングで頭の軍勢がきた。
_「そいつは頼もしい話じゃなァ。」
クナイが一斉に投げられる。
_「ご用…!」
_「ならば背負ってもらおうかのォ。ここにいる皆を。貴様の母親、49人。優しい息子を持って幸せじゃ、わっちゃァ。」
_「月詠!」
_「貴様ら!何の真似だッ!?謀反…?このわしに、この夜王に、謀反を起こそう、と言うのかッ!?」
_「わっちらは知らぬ。悪い客に引っかかっただけじゃ。吉原に太陽を打ち上げてやる、などという大洞を、寝物語で聞かされた。この者共も、皆その男に騙されたくちでのォ。ホラ、あそこで伸びているヤツじゃ。全く、信じてきてみればこの様。笑わせるではないか。偉そうなことを言っておいてなんじゃ、この体たらくは。太陽などどこに上がっている?主に期待したわっちがバカだった。こンのッおおぼ吹きものがッ!!」
とクナイを投げたツッキー。
だが、銀時は間一髪でそのクナイを挟み取って口を開いた。
_「洞なんざ吹いちゃいねェよ。太陽なら上がってるじゃねェか。そこかしこ、たっくさん。」
銀時が立ち上がった。
神威の目の色が変わる。こりゃあ本格的に銀時をロック・オンしたな。
_「き、貴様…!」
_「ヘンッ)
眩しくて目も開けられやしねェ。」
_「ぎ、銀さんんんッ!」
_「立った立ったァ!アハハハハハ)
まだやるんだ。」
と、興奮した神威。
ツッキーが話を続ける。
_「これは悪いことをしたのォ。てっきり死んでいるものと思ったが。だがその様じゃ、役に立ちそうもないのォ。立つのもやっとじゃ。」
_「ほざけ、アバズレェ。そりゃァ、こっちの科白だァ。今さらノコノコよく来れたもんだぜ。」
_「死縁を辿って、地獄から這い上がってきたのさ。」
_「ご足労痛み入るがねェ、あんまり来んのが遅いからしゃぶり倒しちまったぜ。おかげで命拾いしたがなァ。」
_「フン)何の話だ!?
そんな汚い煙管、覚えがないわィ。わっちの煙管は、そんな安物ではない。ブランド物びっち。ここでは手に入ら
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