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獣篇U
18 魔法とは本当に便利なものである。
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てをわしが手にいれてやるわッ!我が元に沈むがいいッ!お前はわしのものだッ!」


なんとネジ曲がった根性だろうか。
晴太くんの助けとなるように、バッグから杖を取りだし、ウィンガーディアム・レヴィオーサ、と唱える。
晴太くんが日輪(はは)をおんぶする。

_「沈められるものなら、沈めてみろよ。」



_「たとえお前が、何度太陽を沈ませようと、空が晴れている限り、太陽は昇るッ!何度でもッ!たとえお前が、何度空を曇らせようと、オイラが真っ青に晴らす、何度でもッ!たとえお前が何度母ちゃんの顔を曇らせても…オイラが笑顔に戻すッ!何度でもッ!」

_「(わっぱ)ッ!貴様ァ…」

_「晴太、離しなッ!アンタ、大人一人背負って吉原から逃げられるとでも!?」


それは大丈夫。わっちが魔法をかけておきんした。

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