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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic2 困惑…土壁だらけの街角
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したディスペル・リングをディザーソードガンに応用したのである。
それによりアースタイガーの防御は完全に封じられ、ディザードが有利になった。
更にディザードは軽やかなステップでミドルキックを決め、ふり回してきた手斧には冷静にディザーソードガンで防御し、突き放した後左のハイキックをくり出して顔面を蹴りつけ、アースタイガーに攻め入るスキを与えない。

(くそっ、なかなか強い…俺にもっと力があれば!)
「さぁ、いきますよ!」

だが、アースタイガーもあきらめた訳ではなかった。
ディザードが追撃で斬りつけようとした次の瞬間。

シュッ!

「!!」
『こ、これは…!やった、やったぞ!』

そう、アースタイガーの背中に翼が生えたのである。
今まで街の人々から放出されていた、絶望や怒りを存分に吸い込んだアースタイガーは、ついに空を飛ぶ力を身につけたのだ。
こうなれば、アースタイガーにとっては願ってもないチャンスである。

「しまった、翼が…!」
『はっはっはっ、竜の魔法使いよ。俺に翼が生えた以上、もう邪魔はできないな。…さらばだ!』

アースタイガーは早速翼をはためかせ、大空へと飛翔する。
まるで水を得た魚の様に、悠々と。

「エリカちゃん、あいつが飛んでいってしまったぞ!どうするんだ!」
「大丈夫です。私は負けません!…マック、出番です。」
『OK、任せて!』

相変わらず元現場監督ともみ合う片桐の問いに、ディザードはあわてる様子もなく右手中指にリングを変更、手形を操作しふれる。

『ドラゴライーズ!プリーズ!!』

するとどうだろう、ドライバーのディスク部から光の玉が飛び出しマシン・アバタールに憑依したかと思うや、アバタール自体が粘土の様に変形し始め竜の姿に変わっていったのである。
マシン・アバタール…『化身』の名を持つそのバイクの、もう一つの能力。
それが『竜の精神体を宿らせ、具現化する』変形機能なのだ。

『エリカちゃん、さぁ乗って。』
「はい!」

黄金色に輝く竜…マギカ・ドラゴンはディザードを乗せ大空を舞い、アースタイガーを追っていった。

一方、片桐と元現場監督との格闘戦は長期戦に突入し、ついにはお互いの顔がパンパンに腫れあがっていた。
双方共に肩で息をしヨロヨロと立つ中、片桐は一呼吸して元現場監督の懐に飛び込むと、いきなりバックを取り…そして。

「どっせいぃぃぃぃぃ!!」
「ぶるほげらぁっ!!?」

何と、ジャーマンスープレックスで元現場監督を沈めてしまったのだ。
さすがの元現場監督も、頭にタンコブを作り…泡を吹いて気を失ってしまった。
いく
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