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仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic2 困惑…土壁だらけの街角
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から。』
エリカがどうしたものかと首をひねっていると、そこに一台のパトカーが止まり窓から頭だけ出した男がエリカに声をかけてきた。
男は年にして45歳程、白い髪に男のダンディズムをにじませる細く渋い顔つき、そして細身の体をビシッと包むスーツに彼の年季を感じさせる。
彼の名は、片桐 飛鳥。
城北署きっての敏腕刑事である。
「おーい、エリカちゃん。」
「あっ、片桐さん!」
片桐は、エリカとサラの招きにより館内にあるリビングでエリカのいれたコーヒーを飲んで、一服していた。
その顔からしてかなり疲れていたのだろう、ため息が立て続けに出ている。
「……はぁ。」
「片桐さん、何かあったのですか?」
「いやね、今朝からあの土壁がニョキニョキと生えてきてね。いい加減げんなりしているんだ。」
「やはり…。」
片桐の話によると、午前4時29分頃に最初の壁が発見され、その後他の警官から「壁がいきなり現れて行く手を阻んでいる」といった連絡が相次いだのである。
しかも、壁の出現は時間を追う事に増えていき、あまりの数にとうとう警官全員がサジを投げてしまったのだ。
(確かにおかしな話ですね…。)
話を聞いたエリカは軽く首をひねり、先程マックから聞いた『魔力反応がある』という話と合わせて今回の事件を推察した。
「…片桐さん、あの土壁はひょっとしたらホムンクルスと関係があるかもしれませんね。はっきりとした理由はわかりませんが。」
「ホムンクルスと?…それはあり得るな。」
「だとしたら、まず最初にやるべき事は…あの土壁を除去する事ですね。」
「そうだな。で、何か方法はあるのか?」
すると、近くで話を聞いていたサラが待ってましたとばかりにパジャマのポケットから一つのリングを取り出した。
どうやら、今回の事を想定して昨夜から作っていたらしい。
「エリカちゃん、これを使ってみて。」
「これは?」
「ディスペル・リング。魔法で作られた物体を除去するリングよ。」
「そうか、魔法には魔法で対抗するのか!」
「はぁ、なるほど!これでみんなを助ける事ができます!!」
サラからディスペル・リングを受け取ったエリカは、何かピンときたらしく急いで二階に上がり、私服に着替え直し準備を整えていた。
片桐とエリカが最初に向かったのは、商店街に高くそびえる巨大な土壁。
しかも、それが道路をはさんだ40m間隔で5枚もある。
「あぁエリカちゃん、待ってたよ。早くあの厄介な壁を破壊してくれないか?このままじゃ仕事にならないよ!」
「本当に頼むよ、竜の魔法使いさん!」
「わかりました、では皆さん…少し下がっていてください。危ないですよ!」
商店街の店主全員
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