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相談役毒蛙の日常
十六日目
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だ俺のスタイルには合わん」

「灯俊のスタイルって?」

うぅむ…どう説明しようか…

俺には複数のスタイルがある。

TPOに合わせて装備を替えるからだ。

その中でも一番多く使うのは…

「大剣持っての突撃かなぁ…」

「突撃?」

「ああ。防御はステータス任せ、とにかく攻める。回復はスキル任せだな」

「?」

あぁ…未経験者に言ってもわからんか…

「要するに攻撃だけやるのさ」

「危なくないのか?」

「それをカバーするのがスキルや仲間だ」

「ふーん」

「ま、だいたいのコンセプトは決まっただろう?」

「うん」

「じゃぁどの種族が一番向いてるかって言うと…」

続きを言おうとした時。

「二人共〜できたわよ〜」

綾雨さんがキッチンから出てきた。

「はい、手伝います。葵続きは後でな」

「ああ。わかってるさ」

俺達は席を立ってキッチンへ向かう。

テキパキと食器を出したりする。

どうやらタラコパスタのようだ。

「灯俊く〜ん、お皿取ってちょうだ〜い」

「はーい」

綾雨さんが盛り付けた物をダイニングに出す。

そして…

「「「頂きます」」」

パスタをクルクルとフォークに巻き付け…

「美味しいです」

「あらぁ〜よかったわ〜」

うーん…母さんより旨い…やはりこの人が男に逃げられた理由がわからん…

なんて考えてると…

「灯俊」

ん?あぁ水か。

俺の近くに置いてあったペットボトルを取り、葵のコップに注ぐ。

「ねぇ〜灯俊君〜」

ん?

「なんですか?」

「……………」

「………」

「私にも〜お水ちょうだ〜い」

よく見ると綾雨さんのコップも空だった。

「はい、どうぞ」

「ありがと〜」

そう言えばさっきの間は何だったのだろうか?

少し気になりながらパスタを口に運ぶ。

「ねぇ…灯俊君」

「ふぁい?」

綾雨さんが間延びしてない…?

「さっきのゲームの件だけど…一つ条件があるわ」

え?

「それは…」

なんだろう…

「私の事をお義母さんと呼ぶ事よ!」

「ママ!?」

「むぐぅ!?」

パスタが!パスタが喉に!

「んぐぅー!」

「あぁ!もう!」

葵にコップを手渡され、それを一気に煽る。

ゴクン…

「はぁ…はぁ…はぁ…アンタいきなり何言ってんだ!?」

「そうだ!オレが灯俊と!?あり得ない!」

そもそも葵の精神は男だ!

「だって貴方達〜名前を呼ぶだけでわかり合えるじゃな〜い。
ソレに〜さっきの会話だけど〜まるで人生設計建て
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