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逆襲のシャア 嘲笑する悪魔
嘲笑する悪魔
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るのよ」
 リズ「准尉。ちょっとこっち来て」
 チェーン「しかし、アムロが明日にでも受け取りに来ると言っているんです」
 リズ「それで、ジェガン並みの機体で勝てるの。さっき調べたらサイコミュ回路が動かないのよ。そんな機体で良ければ大尉に渡しなさい。私は人殺しになりたくないの」
 チェーン「そんな。それではどうすれば」
 リズ「修理か交換かどちらにしてもまだかかるわね」
 チェーン「もう戦いは始まっているんです」
 リズ「分かったわ。壊れたまま元に戻せばいいのね」
 チェーン「いえ。どうにか今のままで治らないのですか?」
 リズ「出来るならやって。その方が時間が掛かると見たから、パーツ別に調査チームを組んだんだけど」
 チェーン「どの部品か・・」
 リズ「分からないから、バラしているの。早く選びなさい。最強の機体と最悪の機体」

 結局、チェーンは負け分解する事になった。
 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。
 しかも悪魔が囁いた。


 リズ「うーん。見事にフレームだけになったわね。サイコ・フレームを増やすのは今しかないわね」
 チェーン「サイコ・フレーム! 時間が掛かるのなら出来るだけ多く取り替えれば」
 リズ「そうそう。替えちゃえばいいのよ。全部」
 チェーン「全部! そうすればより強いサイコミュが・・・・」
 リズ「仕方が無いか。チェーンの為に、私が次作ろうとしていたフレームあげるわ」
 チェーン「フレーム?」
 リズ「そう2号機用のフルサイコ・フレームよ」
 チェーン「フルサイコ・フレーム!! い、いいんですか」
 リズ「仕方が無いでしょ。その方が早く仕上がるのだから」
 チェーン「リズ中尉。ありがとうございます」

 チェーンは簡単に悪魔の手に引っ掛かった。


 翌日、約束通りアムロが、MS受領にやって来た。

 アムロ「チェーン! 一体どうなっている。本体は完成していたんじゃないのか」
 リズ「申し訳ありません、アムロ大尉。昨日になってサイコミュ回路に原因不明の不具合があり、調査をしている所であります」
 アムロ「それでも機体は動くのだろう?」
 リズ「はい。しかしサイコミユ回路の動かないMSは、ジェガン並みの運動性能しかありませんが、それでよろしければ今すぐ組み直しますが」
 アムロ「それでは意味が無いじゃないか。リ・ガズィでも勝てなかったのに」
 リズ「本当に申し訳ありません。しかし工員達も3交替24時間で作業をしており疲れもピークに来ており、これ以上の作業速度UPは不可能であります」
 アムロ「だがこのままでは地球に、人類が住めなくなるんだ」
 リズ「ではどうされますか。勝てない機体で戦うのか。勝てる機体で戦うのか」

 再び、悪魔が勝ち誇った笑み
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