ペルソナ3
1986話
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うむ。それは否定しない。だが、理事長は影時間関係については最高峰の人材の1人なのは間違いない。もし荒垣の状態が影時間に関係するものであるのなら、それを見つける事が出来るのは、理事長だけだろう」
「……そうか」
何年も前から幾月と一緒に影時間に対して活動してきただけに、美鶴の幾月に対する信頼は厚い。
それだけに、もし幾月が美鶴を……桐条グループを裏切っている可能性が濃厚だと知れば、一体どうなるのやら。
「アクセル!」
美鶴と幾月について考えていると、不意に廊下にそんな声が響く。
声のした方を見ると、そこにいたのはゆかりだ。
夏らしい……そしてゆかりらしい動きやすい服装に身を包んでいるが、その表情に浮かんでいるのは心配の色だ。
まぁ、ゆかりも何だかんだと俺と荒垣と一緒にタルタロスで戦ってきたんだ。
そんな荒垣が意識不明になっていると聞けば、それは当然こうなるだろう。
「荒垣先輩は!?」
「落ち着け。今は治療中だ」
ゆかりの言葉に、視線を荒垣が治療を受けている部屋に向ける。
そんな俺の視線を追い、ようやくゆかりは落ち着いたのだろう。少しだけ安堵したような息を吐く。
「それで……様子はどうなの?」
「どうだろうな。その辺はまだ分からない。部屋の中に運ばれてから、まだ誰も出て来ないからな」
あの様子を見れば、多分何らかの問題があるのは確実だ。
だが、それを口にすればゆかりを心配させてしまうのは間違いなく、そう考えれば適当に誤魔化すというのも、決して間違っている訳ではないだろう。
そうこうしているうちに、真田を始めとしたS.E.E.Sのメンバーが来て……俺達は、部屋から医者が出てくるのをただ待つのだった。
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