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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第九十四話 お料理会 後編
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Jヴェストパーレ
Kカテリーネ
Lズザンナ
Mカロリーネ

          
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遠くて挨拶にいけない状態のラインハルト達は非常に焦っていた。
取りあえずはこの位置で座り、好きな料理を取りに行き食べるのである。
しかし、男性陣は殆ど立つことが出来ずに、

女性陣が持ってくる料理を食べることになるのである。
それはラインハルトを簡単にはアンネローゼに近づけない為であった。
メインデッシュ(アンネローゼ)は最後に頂くのが良いからである。

ラインハルト達が挨拶を行って座った直ぐ後に、
侍従が皇帝陛下のお成りを告げた為、会場は驚きで静まりかえった。
知っていたのは、テレーゼのみだったらである。

アンネローゼすら知らされずにサプライズで登場したのだから、
参加者達は一様に椅子から立ち最敬礼で陛下を迎え入れた。
グリンメルスハウゼン子爵を先頭に陛下が入場して来る、
そして、定位置に立つと、全員の顔を上げさせてから挨拶を始めた。

ラインハルトは内心では何故此処に皇帝が来たのかと、
驚きと共に憎悪を顔に出さないように我慢を行っていた。
キルヒイアイスは、ラインハルトが無茶なことをしないで欲しいと考えていた。

「皆の者、本日はテレーゼの為の集まり大儀である」
続いてグリンメルスハウゼンが話し出す。
「本日は陛下のご配慮により、無礼講となっておる。
皆で料理を楽しもうではないかとのお考えです」
テレーゼも挨拶する。
「皆さん、私たちが作った料理をご賞味下さい」

陛下が宣言する。
「皆の者、挨拶は無用じゃ、楽しく歓談しようぞ」

テレーゼが早速、自分の作った自慢の料理を陛下とグリンメルスハウゼンに持って行き食べて貰う。
「お父様、爺や、私の作ったレタススープとロールレタスです」
「テレーゼ頂くとしようか」
「テレーゼ様頂きますぞ」

味は完全にOKなので、美味しそうに食べる2人。
「美味じゃ」
「美味ですな」

他の所でもそれぞれが料理を勧めたり、食べたりし始めている。
ラインハルトとキルヒアイスは皇帝が気になり、食を始めない状態である。
それを見てカロリーネが内心不敵な笑みを隠しながら、ラインハルトに料理を勧めていく。

「お初にお目にかかります。シェーンヴァルト男爵、私カロリーネ・フォン・グリンメルスハウゼンと申します。此は殿下のお作りしたロールレタスですわ、どうぞお食べになって下さい」

参加
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