第101話 九尾
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そして広げられた翼の通過した真っ赤な満月からの光が回折し潰れたマダラの身体へ紫色の光に包まれていく。
「!?それをしまえ!!」
「あぁ!?」
垣根の背後から黒い九本目の尾が出現してマダラの瞳が輪廻眼に変化して真っ白な翼ごと未元物質を吸収して垣根次の演算能力再開までのインターバルに黒ゼツは腕を伸ばして重力波を発生させて吹き飛ばした。
神羅天征
腕や身体には血管のような黒い筋が出現して赤く拍動に合わせて光っている。更にどす黒い血を大量に吐き出した。
「ぐぼ……げぼ……やっとか……」
マダラは口の血を拭いながら、ニヤリと殺気を向けた。恐れていた九本目の尾もさることながらさっきまで戦っていた黒ゼツの気配が立ち消えて燃え盛る炎のようなチャクラの嵐がマダラの身体を中心に吹き荒れていた。
「くそ!」
サソリは怯む事なく人形のスサノオの刀を振り下ろすがマダラは腕を振り上げて刀を掴むと空いている腕で別のスサノオの刀を生み出すと人形に向けて切り上げた。
「!?」
切り裂かれた人形の中からスライム状の黒ゼツが外へと飛び出して地中に溶け込んだ。サソリは操るがマダラの尾が邪魔をして人形を貫いていく。
「くっ!!?」
「融合完了だ……これで俺はマダラとなった……なるほどな、お前辺獄にいるのか。どうりで攻撃が通じないわけだ」
黒ゼツが言う片言の言葉が流暢に言語を操り、黒い身体は血色の良い肉体へと徐々に変貌を遂げて生気を取り戻していく。
サソリは指を動かして人形の態勢を立て直すと無事の右腕をグルリと半回転させるとガチャンと音がして人形の腕尺関節が外れて隠していた日本刀を取り出すとマダラの首目掛けて突き刺すが黒マダラは腕を盾にして刀を突きささせると力を入れて筋肉で刀を固定した。
「良くできた傀儡だ……あちらではマダラは負けたようだな。だったら俺がこっちでマダラになれば良いだけだ」
「半分の黒ゼツをどうするつもりだ?」
「ククク……十尾を復活させるためにはどうしても必要なチャクラがあってな……それを取りに行かせた」
その直後に黒マダラから九つの尾が伸びだして、ユラユラと炎上する火災旋風のように生え始めてチャクラを集中させるがそこにオレンジ色の光線が黒マダラに向けて放たれる。まともに喰らい人形の刀を折って後方に下がりながら勢いを殺すとスサノオの刀で斬りかかるが垣根の翼が硬い金属のような鈍い音を立ててガードした。
「……覚悟は出来てんだろうな」
完全にブチ切れた垣根が身体を覆うように真っ白な翼を六本広げて冷めた眼で乱れた着衣を直した。
黒マダラは二頭筋に突き刺さったままの日本刀を引き抜いて足元に投げ捨てると印を結びだす。掌には真っ赤な輪廻眼が開眼し、昼以上に明るい万華鏡の光を放つ月に向けて手を翳した。
「だらだらと戦い過ぎだ……
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