第101話 九尾
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発動中は気配がなく本来であればピンポイントで捕まることなどありえない術だった。
「キ、貴様!!」
「オレは全てを観てきた……お前たちが仕掛ける戦争とやらをな……」
「何ヲ」
移動しサソリに追撃するべきチャクラを溜める。
迫るサソリの横顔は微動だにせずにマダラの身体を従えた黒ゼツは一瞬でサソリの隣に移動して蹴り上げるが反転したサソリに攻撃は無効化されて擦り抜けた後にサソリに足首を掴まれて軸足を蹴られて半回転するように地面に叩きつけられると人形の腕からスサノオを呼び出して巨大な拳で地形が変わるほどの一撃をマダラの腹部へ加えた。
「お前の切り札のマダラも敗れて、消滅したんだよ……みじめにな」
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーー!?」
隕石のクレーターのように抉られた地面に潰されたマダラがいるのを確認すると人形の左手に掴んでいたスライム状の黒ゼツをマダラ人形の中へと飲み込んで印を結んで封印をした。
「クソ……出セ!」
黒ゼツが抵抗をしているが印を結んでしまえば膨大なチャクラを持つマダラの身体の牢獄に抑えつけられて大人しくなった。
あとはマダラの身体ごと黒ゼツを封印すれば終わりだな……
滑り降りるように人形と共にマダラの身体へと近寄る。口から大量の黒い血を吐き出しており腹部は塵芥ではないタンパク質が潰れて変形した血の匂いがクレーター状の中で充満していた。
「哀れな忍だ……オレと同じでな」
「終わったみたいだな」
学生服を着流した青年がポケットに手を入れたまま興味深そうにサソリと潰れたマダラの身体を見比べた。
「面白れぇもんを見せてくれたな」
「誰だ貴様?」
「さ、サソリさん!?」
「!!?婚后!……どうした?」
「あの……その御坂さんもこちらに」
「簡単言えば今回のそこで寝転がっている野郎の討伐で連合を組んでいる垣根帝督だ。レベル5が束になっても崩せなかったコイツをお前があっさり倒したんでな……どんな技を使ったのか興味があるんでな」
垣根は真っ白な翼を六本展開してサソリの周囲に絡ませるように漂わせた。
それは先ほど見ていたマダラの黒い尾とは対になるような煌びやかな羽でを広げて脅すように指をダラリと伸ばした。
「こ、こんな時に何をしていますの!?」
「こういう時だからだ。オレを差し置いて一位に成りやがったコイツのな」
垣根帝督の能力『未元物質(ダークマター)』
まだ見つかっていない。理論上存在するものでもない真に存在しない物質を生み出す能力。
この世に存在しない物質であるがゆえにこの世界の物理法則に縛られず、相互作用した物質にもこの世のものではない独自の物理法則に従って動きだす。
垣根が広げた真っ白な翼に触れたもの破壊光線や衝撃波を発生させることが可能な代物。
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