宇宙戦艦ヤマト異伝
伝説の影響力
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る程度の次元間移動が、可能となった。
各次元界より惑星メルの次元方位を測定し、次元座標ポジションを探査する試みも行われた。
結果は、否定的≪ネガティブ≫なものでしかなかった。
或いは幻夢境≪ドリーム・ランド≫にして極寒の荒地、超次元の王国カダスであるのかもしれぬ。
惑星メルの次元方位は観測の度に異なる結果が顕れ、座標確定に至る道は発見出来なかった。
試行錯誤を重ねる星間航行種族は、或る異次元空間を見出した。
エネルギー生命体、≪手天童子郎≫の垣間見た超空間。
不規則≪ランダム≫に接近する平行宇宙と一瞬のみ、擦れ違う事の可能な超次元回廊に於いて。
あらゆる手掛かりを求め、執拗且つ徹底的な観測が継続された。
平行宇宙との接点、次元窓≪ウィンドゥ≫は数秒で閉じてしまう。
安定化の試み、無数の実験が繰り返された。
同一の時空間と数回、接触の際に。
ESP波、共通の精神波動≪サイコ・パターン≫が届いた。
統一体≪コンプリート≫を形成する超能力者達、超戦士≪スーパー・ソルジャー≫の脳裏に。
思いがけぬ思考波が、響き渡った。
思考波の主は、ケイとユリ。
ラブリー・エンゼル、と名乗りを上げた。
世界福祉事業協会(略称、WWWA)所属の犯罪担当トラコン、ラブリー・エンゼル。
知らぬ者は皆無、とまで尊称された伝説の事件相談員≪トラブル・コンサルタント≫である。
時を超え過去界の銀河系から届いた一瞬のESP波が、事態打開の切り札となった。
2140年代に活躍を演じたラブリー・エンゼルの名は、広く銀河系全域に知れ渡っていた。
最凶の超能力戦士と畏怖された伝説の数々は、20年の歳月を経過後も全く色褪せていなかった。
WWWA犯罪担当部門を代表する事件創造者、もとい、美女二人組の事件相談員。
正式な暗号名、ラブリーエンゼルの名を知らぬ者は星の数にも優るが。
非公認名称ダーティペアの活躍を描いた映画が約20年後に製作、配信された。
幸か不幸か、映画は驚異的な興行成績を記録。
2140年代の銀河連合が総力を挙げ、懸命に揉み消した異名。
裏社会で絶大な知名度を獲得した綽名、代名詞は銀河系全域に知れ渡っていた。
泣く子も黙る勇名は健在であり、2160年代の銀河系に於いても知名度No.1。
管理職ソラナカ部長を襲う頭痛と悩みの種、ダーティペアの勇名と共に悪夢の記憶が蘇った。
オーティス・ザ・グレイテスト、プロフェッサー・イトウの言に拠れば。
一般大衆の興味が彼女達の実績に集約され、全人類の潜在超能力を統一。
史上空前の集団超能力、想像を絶する規模の思念波
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