銀河動乱
同盟軍の進撃
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き金《トリガー》が動く。
円錐形の結晶体《クリスタル》12基が煌き、タキオン粒子と異なる碧い波動を投射。
一点に集束の後、共鳴現象を励起する。
闇色の渦動エネルギー、4次元時空連続体転換力場が急激に膨張。
宇宙空間そのものを破壊、消滅させる異様な黒太陽《ブラック・ホール》と化す。
空間破砕爆弾《スペース・スマッシャー》の暴走、無限の連鎖反応。
重力崩壊に類似の雪崩れ現象、万物を呑み込む虚無の領域が蠢いた。
波動砲の増幅と極大化、同調相乗効果《オーバー・ドライブ》と踏んでいたが。
甘かった、の一言に尽きる。
次元共鳴波の増幅、干渉で多元宇宙《パラレル・ワールド》の存在確率が限界値を突破。
下手をすれば銀河系崩壊に留まらず、宇宙が滅ぶ。
無限に拡がる異次元空間、虚無の海に繋がる闇黒の回廊を遮断。
可及的速やかに引き金《トリガー》から指を離したが、充分に手遅れであった。
四次元時空連続体の破壊された副作用、想定外の地滑り現象が戦場を席捲。
宇宙空間を疾走する濁流、驚異の暴風《サイクロン》が吹き荒れる。
闇黒物質《ダーク・マター》の破砕流、嵐《ハリケーン》は艦隊を直撃。
敵味方関係無く、一切の容赦を見せぬ超自然現象に蹂躙された。
宇宙嵐に巻き込まれた敵艦が衝突、無数の破片と化して虚空を漂流。
帝国最大の要塞、死の星《デス・スター》も急発進を強いられる。
死の星《デス・スター》は前代未聞の副作用、想定外の急加速を体験。
彗星帝国の都市要塞と同様、虚空を疾走する事となった。
味方の戦闘艦も濁流に薙ぎ払われ、制御不能の状態で要塞と激突。
凄絶な衝撃に耐えきれず、宇宙の塵と化す。
ヤマト周囲の護衛艦が数隻、激流の渦に巻き込まれて爆発。
次元断層消滅の際、数百光年の範囲で文字通り《星が揺れた》。
宇宙嵐の余波で恒星が震え、惑星を激震が襲い、衛星の軌道が乱れる。
戦闘宙域に近い青色巨星、真紅の太陽は濁流に押し流され公転軌道も変化。
太陽系《ソラー・システム》崩壊、惑星衝突の事態に陥った。
戦場からの距離と反比例で甚大な被害を蒙り、人類居住惑星は緊急避難を実施。
数多の客船に避難民を収容、生活費を帝国政府が負担している。
4次元時空連続体転換力場に呑まれ、消滅した敵艦の数は確認不能。
帝国領内の星間補給線《スター・レーン》、主要航路から敵艦が消えた。
副作用の濁流に巻き込まれ、闇《ダーク》航行装置が故障の潜宙艦《ファントム》は総て降伏。
常識を無視した秘密兵器で乗組員が恐慌状態《パニック》に陥り、艦長も抵抗を諦めている。
ヤマト以下の帝国艦隊は態勢を整え、暗黒星雲に接近。
ディスラプター破壊を試みる命知らず、無鉄砲
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