ペルソナ3
1985話
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時間に対する研究とか、そういうのも行われている場所だ。
そうである以上、荒垣を入院させたり、ましてやどのような状況なのかを調べるには、辰巳記念病院に運ぶのが一番手っ取り早い。
他の病院に運ぼうものなら、間違いなく面倒な騒動になるのは確実だったからだ。
荒垣をこの場に残し、影のゲートで辰巳記念病院の近くにある建物の陰に姿を現す。
「用意が整ったら、電話かメールで知らせてくれ。すぐに荒垣を連れてくる」
「分かった。全く、折角の休日がこのような事になるとは。荒垣は後で処刑だ」
文句を口にする美鶴だったが、その表情には荒垣を心配する色の方が強い。
明らかに強がりだと、そう分かる美鶴の様子に、俺は安心させるように軽く肩を叩く。
「荒垣だぞ? 多少何かあったところで、間違いなく問題ないといった風に起き上がってくるだろ。その辺りを心配する必要はないと思うがな」
「……そう、か?」
俺の言葉を信じたいと、そう言っているのが分かる様子の美鶴。
いっそ、ゆかりを呼んで回復魔法を使って貰うという方法もあるかもしれないな。
体力不足という意味では勿論、ゆかりのイオは回復のエキスパート的な存在だ。
それこそ、ゆかりの話が正しければ、仮死状態の相手すら即座に蘇らせられるらしいし。
「ああ。いざとなったら、ゆかりを呼んでもいいしな」
「そうだな。岳羽のイオなら、もしかしたら……」
そう言う美鶴だったが、荒垣の様子を見る限りでは、何らかの副作用的な感じに見える。
そうである以上、ペルソナで治療出来るかどうかと言われれば……正直なところ、かなり難しいだろう。
そう思いつつ、とにかく美鶴を落ち着かせたのを確認すると、俺は荒垣を置いてきた草原に戻るのだった。
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