ペルソナ3
1985話
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は解決していないという事になる。
「そうか。……で、これからどうする? この様子を見る限りだと……荒垣は何らかの病気って可能性もあるが。もしかすると、最近連絡が取れなかったのは、この病気のせいだったのかもしれないな」
しれないな、ではなく。間違いなくそうだという確信が俺にはあった。
ただし、俺の中にあるのは荒垣の様子から考えて、これは病気の類というよりは、何らかの禁断症状に近いのではないかと、そういう事だったが。
ただ、荒垣が薬の類に手を出すとは思えない。となると……誰かに無理矢理何からの薬を打たれた?
だが、荒垣の能力を考えれば、それにも疑問を抱く。
今の荒垣は、素の身体能力だけでもその辺の不良が纏まってもどうにもならいだけのものがある。
ポートアイランド駅の裏側は、まさに不良漫画の世界といった様相を呈しているが、荒垣はそんな不良漫画の世界にファンタジー系の登場人物として紛れ込んでるようなものだ。
そんな場所に荒垣のような存在がいるのだから、パワーバランスなんてないも同然。
しかも切り札としてペルソナ召喚すらある事を考えると……荒垣に何らかの薬を打つのは不可能に近い。
他の可能性としては、食べ物や飲み物に何らかの薬を混ぜるといったところか?
これに関しては、無理矢理打たれるのと違って、十分に可能性がある。
……まぁ、荒垣と一緒に食事をしたり、飲み物を渡したりといった時点で難易度が高いし。
そもそも、そんな真似をした後で特に何もせずに荒垣がその辺りを歩いていたというのも、疑問だ。
まさか、あのモヒカンの男がそんな真似をしたとは、ちょっと思えないし。
「どうするべきだと思う? 私が思いつくのは、病院に運び込むしかないのだが」
「そうだな。俺もそれがベストだと思うぞ」
マジックアイテムの中には、完全回復させるような効果の高い物もある。
だが、それはあくまでも体力や魔力を回復させるものだ。
状態異常の類も回復させるが、果たして薬の禁断症状、もしくは病気の症状と思しきものを回復出来るかと言われれば……正直、微妙なところだろう。
やるだけやってみてもいいのだが、それをするにも俺が勝手に決める訳にもいかないしな。
それこそ、影時間の件で高い技術力を持っている桐条グループの医療技術であれば、荒垣をどうにか出来る可能性も否定は出来ないのだから。
「では、やはり病院に……?」
「それがいい。ただ、この状況の荒垣を直接連れて行っても、色々と問題が起きるのは間違いない。となると、先に病院に行って受け入れ態勢を整えておくべきだ」
「分かった。では、私を辰巳記念病院まで連れて行ってくれ」
そう言うと思った、と美鶴の言葉に納得する。
辰巳記念病院は桐条資本の病院であり、影
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