暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part6/Believe it or not?
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ェシカが最後まで読み上げたところで、何かを掴んだらしいムサシに、テファが解説を求めた。
「さっきジャンバードであの子達に追い出された時、ブラックって人たちは横一列に並んで僕とヤマワラワの前に現れたんだけど、サツキって子の後ろの空間…誰もいなかったのに妙にゆらゆらと空間が揺れてたんだ。まるでその後ろに幽霊でもいるかのように。でもそうか…サータンっていうのはなんのことかはわからないけど、透明になれるマントで身を隠し、サツキちゃんを背後で操る形で人質にとっていたとすれば、ブラックさんたちの行動と、スカロンさんたちの彼女たちへの認識、全てに辻褄が合ってくる」
 直接ブラックたちに、ジャンバード内で相対した時のことを振り返るムサシ。何度振り返っても、なぜか首が横に傾いていたサツキの後ろの位置の空間が、風に揺れるカーテンのようにわずかに揺らいでいた。あまりにも不自然な現象だ。
「じ、じゃああの子たちが本意で今回の騒ぎを起こしたわけではないということね?」
「この話が事実なら、そういうことだろうね」
「よかったわ…じゃああの子達、本気で悪事に手を染めたわけではなかったのね」
 読み終えて、スカロンとジェシカは納得と安堵からため息を漏らした。ブラックたちは悪意を持って今回の騒ぎを起こしたのではない。仲間を守るために致し方ない事情があったのだと。
「おい、本当にこの内容を信じるのか?この手紙が、こちらを信じ込ませるための罠かもしれないんだぞ?」
しかし、アニエスは立場上疑ってかかる性分なのか未だ懐疑的であった。
「ブラックちゃんたちのことは私たちの方がよく知ってるもの」
「今まで知らなかった本性を露わにしただけかもしれんぞ。考えても見ろ。この手紙の内容が本当に真実なのか確証はない。それにあの女たち、わざわざ土くれのフーケを名乗って犯行に及んだ。そのバロッサせいじんとやらが今回の黒幕かどうかも直接この目で確認が取れた訳ではない。あわよくば自分たちの罪状を誰かに着せて、隙を見て逃亡かもしれない。さらに加えると、エメラル鉱石とはなんだ。そんな鉱石聞いたこともないぞ。
そもそも本気ではないにせよ、あの女共が犯行に及んだことは覆らん」
 アニエスには、都合よく罪から逃れるために、自分たち以外の存在が黒幕なのだと、ブラックが虚偽の証言をとってきたのではないかとも予想していた。流石にスカロンも、今となっては元とはいえ、かわいい妖精さんであったブラックを結果として悪く言ってくるアニエスに対しムッとしてきた。
「ちょっと、その言い方ないんじゃない。ねぇサイト」
特に娘であるジェシカは、歳頃なところもあってか不快感が口に出るほどであった。彼女はサイトに同意を求めてくる。
「悪い、俺もブラックって人たちのこと信用できない。あいつらはデルフを盗んだ。俺にとっちゃそれだけ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ