黒星団-ブラックスターズ-part6/Believe it or not?
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だからって手紙の内容がわからないままでいるわけにもいかない。相手はデルフを盗んだ犯人なのだから無視するわけにいかない。
手紙の内容は、ジェシカが読み上げていった。置き手紙に浮き出た文面は、こう書かれていた。
『スカロン店長、ジェシカ君、魅惑の妖精亭の皆へ。そしてトリステインのマジックアイテムの元所持者達とこの国の者たちへ。
貴殿達に、魅惑の妖精ビスチェの盗難の他、数多くの多大な迷惑をかけたことを謝罪する。
しかしこれには、我らにとってそうせざるをえない状況故の行動であった。その理由をここに記す。
我らの仲間の一人、サツキ君が此度の黒幕にして、我らにマジックアイテムの盗難を命じてきた「バロッサ星人」に人質にされてしまったのだ。』
「バロッサ星人?!」
文章内に記載されていたそれに、サイトが反応した。
「知ってるのか?」
サイトがやたら過剰に反応をしたのを見て、シュウが尋ねる。自分はスペースビーストに関しての知識しかない。サイトから以前より聞いていた、ビーストに属さない怪獣や異星人に関しては彼の方が詳しい。きっと何か知ってるからこその反応だろう。
「一族郎党で海賊をやっている、宇宙でも類を見ない悪党な異星人だ。他の星でも散々海賊行為を働いてて、多くの人たちが迷惑を被ってる」
(種族単位で物欲の塊みたいな連中ということか)
サイトから、バロッサ星人なる種族の話を聞いて、これが本当ならなんとも迷惑な連中だろうとシュウは感じ得なかった。
「まだこの手紙、続きがあるわ。読み上げるわね」
さらに手紙の内容をジェシカは読み綴っていく。
『奴は非常に欲深い。この世界に散らばるマジックアイテムやジャンバードに目をつけ、我らにその回収を命じてきた。狡猾なことに、自分はもうサータンの毛で編んだ透明マントで姿を覆い隠し、我々に表立った行動をとらせている。
奴自らが表舞台に立とうとせず我らにその役を任せている理由は、紛れもなくウルトラマンの存在だろう。異星人である自分ならまだしも、所詮一介の人間の盗人風情のために彼らが手を下さないと見抜いてのことだ。いざという時は、我々にすべての罪をなすりつけ逃亡する魂胆だろう。
だがこうして君たちの元にこの手紙が届き、この文章が届くことさえ叶えば、バロッサ星人を倒し、サツキ君や我らの手で奪い奴に献上したマジックアイテムを取り返せるかもしれない。
だが一刻の猶予も許さない状況だ。ジャンバード起動のエネルギー源であるエメラル鉱石が手に入り次第、奴はジャンバードを起動させこの星から逃げる腹積りだ。それまでになんとしてもサツキ君を救い、バロッサ星人を倒さねば。
どうか、我らの真意が正しき者たちに伝わることを願う。
ブラック』
「そうか、通りで…」
「ムサシさん、何かわかったんですか?」
ジ
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