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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part6/Believe it or not?
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の時間を確保するためという下心から来たものだ。それが結果として、サイトの大事な剣が、よりにもよって叔父の元部下に盗まれるという事態になってしまった。
スカロンもまた同様である。自分の店で一時働いていた身の人物が、同じ経歴持ちの少年に危害を加えたのだ。ブラックたちとサイト、双方共に自分の手元を離れた身であるとはいえ監督不行き届きを痛感する。
 スカロンたちのせいではない。既に店を辞めた身の者の責任まで背負わせる義理はない。気にしないでほしいとサイトが言おうとしたところで、アニエスが彼らに問う。
「スカロン店長。あの者たちがなぜこのような行いをしたのか、思い当たる節はないのか?」
「全く持ってないわん。ちょっと悪ぶってるような口はあったけど、あの子たちは困っている人がいたら損得無しに助けに行くとても良い子たちよ」
「あたしも、一緒に働いてるうちはそんな素振りすらなかったわ。他の子たちの注文ミスとかも率先して庇うくらいだったもの」
「だったら、この事態を引き起こしたことをどう説明する?奴らは既に大多数のマジックアイテムをこの国から盗み、今回もサイトの武器を盗んだだけでなく、自分の仲間を人質としているんだぞ。
尤も、奴らのとった行動も、貴君らの証言を聞くとますます信用ならん。自分の仲間を人質に取っていると言うが、始祖の方舟を奪取するための罠とも捉えられる。これが事実か否かはこの際関係がない。どちらにせよこのトリステインに奴らが危害を加えたことは紛れもない事実だ。これでも奴らに酌量の余地を与えろと言うのか?」
 二人の話を訊いて、アニエスは訝し気に顔を歪めた。これだけの事件を起こした犯人を庇うような言動をとる二人の発言に耳を疑った。彼女が把握している限りでも、国中のマジックアイテムの多くが既に盗まれるのだ。いつアルビオンが再度攻め込んでくるかもわからないこの状況で、敵の工作兵なのかそれともただの愉快犯なのか、それすらわからない相手に手をこまねいている場合ではない。
実 際にサツキが仲間であるはずのブラックたちの手で人質に取らされているが、ジャンバード奪取のために実際にサツキが仲間であるブラックたちと共謀して人質を装ったにしろ、仲間であるサツキの身を盾にジャンバードの明け渡し要求をしたにせよ、少なくともブラックとシルバ、ノヴァの3人がトリステインにとっての脅威になったことは間違いないことだ。
アニエスの指摘に二人は何も言い返せない。
「アニエスさん!それ以上はやめてあげてください!一番ショックなのは、他ならぬ彼女たちなんですよ」
 これ以上はこの親子や妖精亭の従業員の心身を抉るだけと思い、ムサシはアニエスに止めるように言った。
 多くの人たちを笑顔にしてきたこの店に、似つかわしくない暗雲が立ち込めていた。一同の間を、暗い空気が包み込む中、怒りに
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