暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
相談-コンサルテイション-/part1
[9/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
りゃ、俺はただの剣だしぃ〜、戦い以外となると暇だしぃ、相棒にはもう一人自分の中に相棒がいるみたいだしよぉ…」
「わ、悪かったって…」
確かにデルフが戦い以外ではあまり影が薄くなってる気がしなくもない。しかもゼロと一体化している身としては、デルフだけにこうして一人の時の言葉の交し合いなんてなかなかできない。最近サイトと喋る機会もなくて拗ねてしまっているらしい。
「酷いわ、私のことは遊びだったのね!?」
「その声で誤解を与えるようなこと言うな!キモイッツーの!」
なんとか機嫌を直してもらおうと思っていると、扉をノックする音が聞こえてくる。ルイズが戻ったのだろうか。サイトは部屋の扉を開く。
「きゅー」
そこにいたのは、クリスの使い魔ガレットだった。
「ガレット?何か用なのか?クリスと一緒じゃないみたいだけど」
『サイト、こいつは動物だぜ?俺たちの言葉なんて…』
ゼロが動物に対しても思わず人間相手に接するような口調で話すサイトに突っ込む。
「そういう君だってご主人と一緒じゃないじゃないか。お互い様だね」
「ああ、確かに今ルイズは行事について考えに………うん?」
ルイズが今いない理由…一人で頭をひねってみたいという意志を尊重してのものだと語ろうとしたが、そこで彼は耳を疑った。今、妙に渋い男の声が聞こえてきたぞ?
「今の、もしかしてデルフか?」
振り替えってデルフに尋ねる。
「相棒、俺の声も忘れたのかよ。やっぱりあたしのことなんて…」
「そのキャラ引っ張るなよ!あのオッサン思い出すだろ!」
「おーい、サイト君。俺だよ、俺」
未だにオカマキャラを引きずるデルフに突っ込みを入れると、まるでどこぞの詐欺目的の電話のようなふりでサイトを呼ぶ声が再度聞こえる。声の聞こえた方を辿る。しかしそこにいるのはガレットだけだ。…まさか。
「俺俺」
手、というよりは前足?それを振るガレットの口から、はっきり聞こえた。渋い声で。
「お前が喋ってんのかぁ!!?」
「うん、俺だよ、喋ったの」
「うそーん…」
サイトは絶句した。こんなかわいいカピバラからこんな渋い声が…と言うか、カピバラが喋っているという現象に。
「いやいや、お前カピバラだろ!?なんで喋ってんだよ!?喋っちゃダメだろ!?ファンタジーにも程があるだろ!?」
「ふぁんたじぃ、なんて言われてもねぇ」
混乱気味のサイトに、少々困ったようにガレットは言う。
「剣である俺も喋ってんだ。今さらだろ?相棒」
仰る通りだが、動物が言葉を言い放つなんてまだ常識から離れたことだ。ともあれ認めざるを得ないか。すると、ガレットは辺りをキョロキョロと見渡すと、サイトから背を向ける。
「あぁ、そうそう。ちょっと話があるんだ。中庭まで来てくれる?ここだと話しにくいから」
言われるがまま、サイトは中庭ま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ