相談-コンサルテイション-/part1
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今一瞬、震えてたの見えてたぜ?」
「見間違い」
「うっそだ〜。だったらなんで鼻の頭に血管が浮いてんだよ」
「!」
「まぁ嘘だけどよ。でもやっぱりその様子だと、苦手みたいだな、お化けの類。
へっへっへ…間抜けは見つかったようだな」
「………っ」
ついうっかり鼻の頭をさするタバサを見て、ますますサイトは笑みを不敵且つ薄気味悪いものへと変えていった。嘘をつくと鼻の頭に血管が浮く、という嘘も、地球にいた頃に読んだ漫画の真似事だ。でもこれで、一つ仲間の思わぬいじりネタになりそうな弱点を見つけて、サイトは満足そうである。当然それを、普段は寡黙なタバサも流石に面白くなく、何より今のサイトの顔を崩してやりたいとばかりに杖を手に取っていた。
「ふん!」
「ぐぉ!」
「タバサ、後でこのバカ犬にはしっかりし付けておくから機嫌を直して頂戴」
「…許す」
自分の使い魔が女子をからかってる姿を見かね、ルイズはとりあえず一発腹パンをかましてサイトを黙らせ、タバサの機嫌を取るのだった。
「もうだめよサイト、タバサってこう見えて繊細なの。優しくしてあげなくっちゃ」
「は、反省します…」
腹を抑えて膝をついているサイトに、キュルケが耳打ちする。
「ま、まぁ…そのハロウィンと言うのは中々ユニークな案だとは思うが、貴族である僕らが気品ある格好に身だしなみを整えるならまだしも、自ら幽霊や怪物に瀕するなんて、さすがに貴族としての品位が問われかねないと思うんだが」
「困りましたね…意見がまとまらないです」
ギーシュも、ハルケギニアの貴族としての一般的な視点からの反対理由を立ち上げ、ハルナは困り果てた様子を露わにする。
「……とりあえず、意見がまとまらないのなら少し休憩をはさんでみてはどうだ?」
何も決まらない状況だが、クリスのその提案に皆が賛同し、一度解散ということになった。
「うーん…」
今、サイトはルイズの部屋に戻っていた。
クリスをクラスのみんなと仲良くするため、シュウとテファの仲を元通りにするため。加えて魔法学院の休校を防ぐべく学院に生徒を呼び戻すため。そのために生徒の手で行う学校行事。ここしばらく怪獣・星人・闇の巨人・レコンキスタとの戦いが連続して起こってきたため、今は久しぶりの平穏と言えた。だからちゃんと行って皆を喜ばせたいところなのだが…地球にいた頃の生活をもとにした意見を出してもルイズたちから却下され、サイトはどうすればいいのか迷うばかりだった。
「デルフ、お前からも何かアイデアないか?」
壁に立てかけているデルフにも尋ねてみる。
「あん?そうは言われてもよ、俺ぁただの剣だしよ…」
使えない…とは口に出さなかった。
「…相棒、今俺っちの事使えねェって言ったろ?」
デルフにズバリ言い当てられ、ギクッとするサイト。
「そ
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