暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
相談-コンサルテイション-/part1
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ろ?」
サイトはとりあえずみんなからの意見を聞くことにした。
「じゃあやっぱりここは舞踏会にしない?素敵な男性と一晩踊り明かしたいわ」
「それなら馬車で遠乗りなんてどうかしら?」
「どれもだめだ。みんなでやってこそ意味があるんだ」
今回の話し合いの目的は、自分たちで行う学校行事を決めること。そしてそれを開く目的は、クリスがクラスメートに溶け込ませること、シュウとテファに手伝わせ、溝が深くなりつつある二人の関係を元通りに戻すことだ。加えて、急行の危機にもなっているこの学院にもう一度生徒たちを呼び寄せるという目的もある。キュルケとモンモランシーがそれぞれ出した意見は、結局他人の力によるものだし、学院に生徒を戻すためというには目的からずれてしまっている。
「ははは!なら皆で魔法の腕を競い合うトーナメントを行うというのはどうだね?僕の華麗な魔法でみんなを魅了してあげようじゃないか!」
「シュウ、あんたに何か案はないか?」
「おい、サイト!露骨に無視しないでくれたまえ!」
適当に、自分が目立とうとしているのが見え見えなギーシュを無視し、サイトはシュウにも意見を求めると、彼は目を伏して記憶をたどる。
「……ハロウィンパーティー」
「え?」
「アカデミーにいたころ、皆でハロウィンパーティーをやったことがあった」
「ハロウィンパーティー!?そんなのやってたのか!」
シュウに対してお堅いイメージが根付いていたこともあって、サイトは思わぬシュウの過去に驚いていた。
「アカデミーですって?王立魔法研究所の…」
「…何の話だ…?」
「…うぅん、そんなわけないわね。ごめんなさい、続けて」
その一方で、ルイズはシュウの口から出た『アカデミー』と言う単語に釣られてくる。だがシュウは、ルイズの呟きに関して、彼女と自分の間に食い違いを感じて詳細を尋ねてきたあたり、認識の語弊であることを理解してルイズの方から話を切った。偶然にも姉の職場の通称と被っていたことあって、胸中では紛らわしいのよ全く、とぼやくのだった。
シュウの言うアカデミーとは、彼がダラスにいた頃に住み込みで通っていたTLT北米本部支部の極秘組織『アカデミー』でのことだった。
「ところで、その前にそのハロウィンってなに?聞き慣れない単語ね」
ハロウィンのことは、さすがに異世界の行事ということもあって聞いたことすらないこのハルケギニアの面々は首をかしげている。
「そうだな。ハロウィンとは古代アイルランドに住んでいたケルト人が起源とされる祭りであり、秋の終わりと冬の始まりを意味していて、死者の霊が…」
「ちょちょちょい待て。長くなるなら詳細だけを求む」
シュウの口から突如、まるで先生の長々とするあまり全く頭に入らない授業を思わせる長々とした説明が出てきて、サイトは待ったをかける。
「えっ
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