相談-コンサルテイション-/part1
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流して無意味な運動などごめんだ」
反対を述べるルイズ。ギーシュも続けて反対する。
どうもキャンプは戦争を連想させてしまうらしい。面白いんだけどな、と惜しみながらも、その理由については納得できた。ただ一方で体育祭については、ギーシュに体操着やブルマの存在が知れたら、間違いなく賛成すると確信している。…後が怖いので口には出さないが。
「合唱コンクールも微妙ね。私は聞く専だし」
タバサも「ん」と、モンモランシーに同意を入れた。
「歌なら私、自信があるんですけど…」
「あら、そうなの?」
「学校ではコーラス部に所属していたんで」
ポツリと呟いたハルナの独り言に、モンモランシーは少し驚いたように彼女を見る。思えば、正体を明かす前のウェザリーが主催した舞台の練習に参加したい際、ハルナの声はやたら周囲の気を引くほどの美声でもあった。部活で鍛えていたなら自信があるのも頷ける。しかし、ハルナはだからといって合唱コンクールを無理強いする気はなかった。やる気のない人間に歌わせても、聞くだけ無駄な歌を聞かせ、かえって皆の気分を害するだけだ。
「ぶんかさい…というのも漠然としているな」
「模擬店はともかく、演劇は悪くないと思うわ。でも、いくら演劇の経験なんて本職の人たちと比べてあたしたちのは付け焼刃よ。それなら信用における人を呼び寄せた方がいいと思うけど?」
文化祭についても、クリスとキュルケからそれぞれ意見を帰される。演劇は、前述でもふれたウェザリーの舞台に付き合わされた。それはあくまでハルナの鞄を取り戻すため、アンリエッタから依頼されていた黒いウルトラマンの情報を得るためという目的もあったから割り切っていた。だが今回のように、自分たちで自発的にとなると、元々乗り気でやりたいことではなかったから話が違ってくる。
『…ゼロ、お前から何かないか?』
ハルナの悩むような顔を見届けたところで、サイトはゼロにも尋ねてみることにする。
『いくつか挙げてるが、どれもギーシュたちに却下されると思うぜ』
だがゼロは、自分のアイデアさえも却下されることを予感していたらしく、何も言わなかった。加えて、ゼロはサイトにその理由を言った。
『サイト、いきなり地球の学校の行事をやらせようとしても、彼らは納得できないと思うぞ。地球の一般人と異世界の貴族とでは、考えも環境も異なる以上はな』
言われてみれば、確かに。とはいえ、それでもサイトは皆が地球の学校行事に難色を示していることにがっかりした。
「面白いんだけどな…」
学校行事は退屈な授業と比べると十分に楽しむことができた。クラスのみんなとも盛り上がって楽しむことができた。だからこうして精力的に皆の意見を聞こうとしているのかもしれない。
そう思うが、納得してもらえないなら仕方ない。
「そんなに言うなら、みんなにも意見あるだ
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