相談-コンサルテイション-/part1
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くれよ?」
「もちろんだよ。お嬢のこと、本当にありがとうね。出し物期待してるよ。
それじゃ、キュー!」
話をそこで終え、ガレットはいつもの鳴き声を出して去って行った。
「すげーギャップだな、あの声」
「だな、どっから声出してんのやら」
サイトとデルフは、中年の声とカピバラとしての可愛らしい声を使い分けられるガレットに、ただ驚いていた。
しかし、クリスが遠い国オクセンシェルナから来た理由…ある使命を果たすため。一体彼女は何を目的としているのだろうか。さすがに侵略者の手先だなんて思えないが、なんにせよ考えても答えが出るようなものではなかった。
まぁそんなわからないことよりも、今はこれから行う行事のことだ。結局何をするか決まらずじまいだ。
「光の国も、思いの外地球とやってることあんまし変わんないし…」
サイトは自分の頭の記憶をたどる。その際、頭の中に光り輝く都市の学校の光景が過った。
「相棒?」
ふと、デルフがなんとなくサイトの言葉に、違和感を覚えた。
「?なんだよデルフ。何かお前の思いついたのか?」
自覚がないのか、サイトはデルフの指摘に対して首を傾げた。
「あ、いや……悪いな。特に何も浮かんでなくってよ」
「なんだよ、何か言いの思いついたのかと期待しただろ」
サイトは苦笑しながらデルフに言う。
「へーへー、ただの剣ですいやせんでしたぁ」
わざとふてくされたふりをしようと、そのように返事をした。
何でもないふりをしたデルフだが、彼は妙な不安を覚えていた。ついさっきの彼の言動…まるで自分がサイト=ゼロのような言い回しだった。確かにサイトとゼロは同じ肉体と命を共有しているが、自我はそれぞれ独立したもののはずだ。だがその割に、まるでさっきのサイトの喋り方は、彼もゼロみたいな…いや、サイト自身がウルトラマンゼロ本人のような喋り方だった。
これが何を意味するのか……それが明かされるのはまだ先のことだった。
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