相談-コンサルテイション-/part1
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その使い魔をヴェルダンデ2号と名付けよう!』
『人の使い魔に変な名前をつけるな!』
しまいにはクリスの使い魔ガレットに下らない名前をつけようとする始末。
『ちょっとギーシュ、私がいること忘れてるでしょ!?』
またか、と誰もが呆れるなか、交際中のモンモランシーは当然突っかかる。目の前にいるというのに油断も隙もない。
『え、あ、いやモンモランシー…これはだね…』
ようやくモンモランシーの存在を思い出して弁明を図るが、そこでギーシュにとって予想外な反撃が飛ぶ。直後にクリスの口から、一刀両断のごとき拒絶の言葉が来た。
『安心しろモンモランシー。お前たちの恋路の邪魔をする気は毛頭ない。私はこういうチャラチャラした男は嫌いだ』
『え…』
『そ、そこまで言われるのも複雑なんだけど…』
刀で切り捨ててくるようなクリスの言葉に、正面からはっきり言われたギーシュは撃沈。言われてみて、こんな男だとわかってもどうにもほうっておけないモンモランシーも少なからずダメージが行き渡っていた。
「またか…ギーシュらしいといえばらしいけど、クリスも容赦ないな」
話を聞いて、ギーシュが相変わらずであることを改めて知る。しかもネーミングセンスも酷いということも理解した。シュウの変身するウルトラマンにも、そのセンスをさらけ出したに違いない。つけられる前に阻止で来て幸運だったものだ。
「あれ以上詰め寄られていたら、私は彼の血で教室を赤く染めるところだった」
「怖いこと言うなよ!?」
さらりと帯刀していた刀の柄に手を触れるクリスに、サイトは怖さを覚えた。
「あぁ、それよりもサイト。此度は感謝する」
「え?」
「今回の件、クラスで浮いている私のためと聞いた。ここまで私のことを考えてくれているとはな。お前はやはりよき友だ」
クリスはギーシュに対するものとは打って変わって、笑顔を向ける。
「私はこの学院には一時しかいられない身だ。その中で皆と共に思い出を作り上げる。生涯忘れることのない心の中の宝となるに違いない」
サイトに対する深い感謝でいっぱいの言葉に、サイト自身も照れくさくなった。
「別に良いって。俺の学校では転校生が来たらパーティーを開いてみんなで騒ぐんだ」
「懐かしいなぁ…。私と平賀君も、地球にいた頃に転校生の歓迎会やってましたよ」
ハルナも地球にいた頃を懐かしんだ。
「そうなのか?貴族も、自分と相手の家の親交を深め合う手段としてパーティーを開くものだが、サイトの国にもそのような習慣を持っているのか」
憧れの師匠の国の話(時代は異なるが)に関心を寄せる
「ああ。だから今回、みんなで俺やハルナがいた高校みたいな行事をやってみたいんだ」
それは昨日のムサシとの相談で受けたアドバイスから考えを膨らませて導き出したアイデアだった。思えばこの魔
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