十二日目
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好機!
大剣を引き戻し…
ズドシュゥ!
奴のゴルゲットごと貫いた。
「アンタ、動きを見るに本来の得物って短刀だろ?そんな慣れない長物じゃぁ俺は倒せない。
あと、悪いがアンタがリポップする前に全部終わらせるぜ」
「殺す…!」
殺意の言葉を残し、奴はポリゴンとなって消えた。
「さて…追うか…」
俺は二人が行った通路を追った。
「おいおい、エレベーターかよ…」
妖精郷に似つかわしくない文明の利器に苦笑しつつも、なんとか外に出れた。
「空中都市…ねぇじゃねぇか」
上を向くとキラリと光る物があった。
「あれが鳥籠か…ならあそこか?」
アルン大通りほどある枝を登り、鳥籠へ向かった。
鳥籠には誰も居なかった。
「あれ?違ったか?」
と他の枝先を見回すが他に変わった物は無い…
そう思っていると…
「ユイ!」
「パパ!」
鳥籠の中から声がした。
キリトとユイちゃんだ。
口振りからしてお姫様は助けられたみたいだ。
会話が一段落した所で声をかける。
「よう上手く行ったか?」
「トード!アイツは!?」
「倒した。リポップされる前に逃げたい…」
「そうか…」
あ、そういえば…
「なぁ、真実は…どうだった?」
「時間が無いから端的に言うぞ」
「わかった」
コレで…この世界で俺が求めてきたモノが…
「この一件の主犯は須郷伸之。このゲームを運営してる奴だ。
須郷はSAOの回線細工をしてSAOサバイバーの意識をこの世界樹に閉じ込め、感情や記憶を操る違法実験をしていた…
こんな所かな…」
そうか…そうなると…
「なぁ…キリト」
「ん?」
「この世界、どうなっちまうのかな?
運営がそれだと…おわっちまうのかな…」
この世界は…俺にとって、もう一つの現実だ…
それがなくなる。
アバターだってそうだ。
ポイズン・トード…俺の半身…
それが消えるかもしれない。
「キリト、俺はその真実を持ち帰る…悪いが行かせてもらうぞ」
「ああ、俺もアスナに会いたい」
チッ…のろけかよ…
俺はメニューを開いてログアウトした。
そして直ぐにダイブする。
それで俺は混沌の館の自室にもどれる。
目を開けると…
「お前ら…」
俺の部屋にイクシードが集結していた。
その中からテルキスが一歩出てきた。
「"真実"は見つかったか?」
「ああ、最悪なのがな…」
俺はキリトから伝えられた真実を、イクシードに説明した。
「テルキス、議会を開いている暇は無い。
全員、部下にメッセージ。
それと
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