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儚き想い、されど永遠の想い
429部分:第三十三話 鈴虫その五
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った。
 だがそれでもだとだ。彼女は話すのだった。
「ですが花と同じだけですね」
「素晴らしいものですね」
「ええ。この世にはいないような」
 そんな気さえするというのだ。

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