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相談役毒蛙の日常
九日目
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?」

リアルネームで呼ばれたので、こちらもリアルネームで聞き返す。

「お前は覚えているか?あの日学校で…
『多種族混合ギルドを作ろう』
お前がそう言った日を…」

「ああ、覚えているとも…相棒」

カオスブレイブズ…

その創立はある日ある学校の昼休みだった。

「灯俊、あの時のお前の言葉が忘れられんよ」

ああ、またその話か…

「『今のアルヴヘイムをどう思う?』」

俺が何時ものように言い…

「『戦国時代だな』」

照秋が返す。

「「『そうだ、あんなのが妖精郷であってたまるかよ!』」」

最後に二人声を揃えて言う。

「なぁ、トード…」

「なんだよテルキス?」

「カオスブレイブズも…いつの間にか最大派閥になっちまったな…」

「お前の人徳さ…」

その後、イクシードで符丁の確認などをしていると出立時刻になった。

「総員!整列!」

テルキスの声で全員が整列する。

そして俺達は世界樹へ向かった。

「よう、サクヤ、アリシャ…昨日ぶり」

「ああ、そうだな」

「おー?トード、装備はどうしたのサ?」

「後で着るさ…」

途中で同盟軍と合流。

世界樹へ向かう。

各々が各々の代名詞とも言える装備を纏ったカオスブレイブズの団員。

全員が伝説級武具に身をつつんだシルフの最精鋭部隊…フェンリルナイツ。

噂だけだと噂されていたケットシーのドラグーン隊。

アルン在住のプレイヤーは何事かと俺達を見ていた。

やがて…世界樹が見えた。

しかし…

「おい!門が空いてるぞ!?」

ナニィ!?

クッソ!アイツ等か!

「テルキス!」

「ああ!総員!突撃!体形を崩すな!」

テルキスの号令でカオスブレイブズが世界樹に雪崩れ込む。

「我らも行くぞ!フェンリルナイツ!突撃!」

「ドラグーン隊!突入だヨ!」

領主の命令で同盟軍が雪崩れ込む。

見上げるとそこにはキリトとリーファともう一人…

さて…俺も行きますか!

素早くウィンドウを開き、第零装備を纏う。

イクシードを初めとした古参プレイヤーはそれに少し驚いている。

それに構わず口上を述べる。

「行くぞお前ら!あの勇者達を死なせるな!
シルフ隊!ケットシー隊!恩人を死なせるな!
前衛隊!俺に続け!
突撃ぃぃぃぃぃぃぃ!」

「「「「「「「「ウォォォォォォォォ!!」」」」」」」

全員が雄叫びを上げ、突撃した。

「前衛隊散会!フェンリル・ストーム!放て!」

「ドラグーン隊!ブレス攻撃…撃て!」

ここに、世界樹攻略作戦が幕を開けた。

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