120 攻撃(いじめ)
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堀は体育の授業を見学する羽目になった。走り幅跳びをしているクラスメイト達を見ながら堀はなぜ攻撃されるのかを考えた。
(なんで私こんな事になるの・・・?私何か悪い事したのかな・・・?)
体育の授業が終わり、みどりは誰よりも真っ先に堀の元へ向かった。
「堀さん、帰りましょう」
「うん、そうね・・・。あの、吉川さん・・・」
「はい?」
「私、何か悪い事したのかしら?だからあんな事されるの・・・?」
「堀さん・・・。いいえ、堀さんは何も悪くありません!堀さんが皆の迷惑をかけるような事一切していないんですから!勝手に恨む方が悪いんです!だから堀さんは何も悩む事はありません!!」
「吉川さん・・・。うん、ありがとう」
確かにそうだ。堀は困っている者を助けようとしてきた。孤独だった自分をクラスの一員として受け入れて貰えるようにしてくれた。不幸の手紙で責められた藤木を慰め、立ち直らせた。そんな彼女がいじめられる筋合いはないのだ。みどりはそう思っていた。
みどりと堀がクラスメイトと共に教室へ帰ろうとする途中、みどりは反対側から歩いてくる二人組の男子が目に入った。1組の小倉と熊谷だ。
「ちょっと!貴方達!!」
みどりは思わず二人に叫んだ。
「ウエッ?」
「何だよ?」
「堀さんの机に落書きしたり、体操着をめちゃくちゃにしたの貴方達でしょ!!」
「ウエッ?知るかよ!」
「証拠でもあんのか?」
「証拠なんてなくてもわかります!貴方達、堀さんに私と友達になるなとか言ったそうじゃないですか!それで堀さんを恨むなんて!」
「うるせえな!そんな事で勝手に決めつけんなよ!迷惑な奴めが!てめてはワーワー泣いてろ!!」
熊谷が言い返した。
「何ですって!?私はもう泣き虫なんかじゃありません!!」
みどりは激怒して二人に襲いかかろうとする。しかし、桐畑と滝頭がみどりを止めた。
「吉川さん、今ここで喧嘩したってダメだよ!」
「でもこの人達は・・・!!」
「吉川さん、先生達に相談しないと解決しないよ!」
二人はみどりを自分達の教室へと引っ張った。その際、みどりは二人に「もう許しませんからね!!」と吠えた。
倉山と西原はこの話を聞き、賢島先生に報告した。賢島先生は堀が栄張から挨拶の代わりという理由で殴られた事も併せて職員で会議をする事にした。
「倉山君、また堀さんが何されるかわかんないわね」
「うん、まずは下校時間まで誰かを残らせて彼女の物に誰も触らせないように監視させよう。あと、靴に悪戯する事も考えて昇降口にも見張りだ。そして他のクラスの生徒達にもこの事を話していじめをやめさせるように伝えないとな!」
「うん、分かったわ。連絡網で皆に伝えるようにするわ!」
「ああ、そうしてくれ」
倉山と西原はこのままでは堀が
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