第九十三話 お料理会 前編
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「伯爵夫人、ヒルダ姉さんこのままだと、弑逆犯になりかねませんわよ」
「そうですね、あの物体は料理と言える物ではありませんから」
「此処は2人して止めませんと」
「殿下そう致しましょう」
「ヒルダ姉さん」
「ヒルデガルドさん」
「殿下、伯爵夫人、どうかいたしましたか?」
「はっきり言って、ヒルダ姉さんの料理は料理じゃありませんわ」
「悪いのですが、それは既に危険な何かになっていますよ」
「えっ、そうなんでしょうか?なにぶん作ったことがありませんですし」
「ジャガイモの芽には毒があって大変な事になるし、焦げは体に良くないですわよ」
「ええ。ヒルデガルドさんは、料理をするなら基礎からお勉強なさった方が宜しいかと」
「そうなんですか」
「ヒルダ姉さん、頑張れば良いんのですわ、先生付けて行けば大丈夫ですわよ」
「そうですわ、努力次第では誰でも大丈夫ですから」
「判りました、料理も頑張りたいと思います」
ふーよかったよかった、こんなの食べたら集団暗殺事件に発展しちゃうよ。
「伯爵夫人、ご協力ありがとうですわ」
「殿下、とんでもございませんわ」
ここいらで仕掛けておくか。
「伯爵夫人、敬語で話すと他人行儀過ぎて嫌ですわね、私のことはテレーゼと呼んで下さいませ」
「殿下、それでは余りに」
「良いのですわ、私もアンネローゼさんとお呼びしますから」
「はい、テレーゼ様」
料理を続けて、ズザンナとカテリーネとも話します。
「ズザンナ、すてきねお母様譲りですわね」
「殿下、勿体のうございます」
「フフ。ズザンナ私のことをテレーゼって呼んでね」
「恐れ多いことでございます」
「ズザンナとはお友達として付き合いたいのよ、だからね」
「判りました、テレーゼ様」
「此からお願いね」
「はい」
「カテリーネ、今日はありがとうね」
「殿下勿体のうございます」
「いいのよ、所でカテリーネ、此からも宜しくね」
「御意にございます」
「ああ、カテリーネ、そう言う堅苦しいのは抜きにしてね。私のことはテレーゼと呼んでね」
「しかし、殿下」
「カテリーネとはお友達として付き合いたいのよ、だからね」
「判りました、テレーゼ様」
「此からお願いね」
「はい」
ジャンジャン料理が進んでいきます、姐さんと姉さんはエリザベート、マルガレータの相手をして貰っています。御茶を飲みながら喋ってますよ。エリザベートは何も手伝えずに済みませんという感じで此方を時たまチラチラ見てきます。マルガレータは此方へ来ては興味を示しながら色々見ていきます。
「マルガレータちゃん、興味があるのかな?」
「はいお姉様、こうやってお料理が作られるんですね」
「そうよ、マルガレータちゃんがお家で食
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