ペルソナ3
1984話
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達と付き合っていく上で俺が手にした、幾つかの真実の1つだ。
そして、今回もそれは正しかったらしい。
俺が躊躇なく頷いた事により、美鶴は笑みを浮かべ……
「けっ、何でえ。あの荒垣とかいう奴、ポートアイランド駅の裏で顔役っぽい奴だって言ってた割に、大したことないじゃねえか」
「マサさんの殺人パンチを食らえば、そのくらいは当然っすよ。マサさんの拳は最強の拳なんすから」
「へっ、任せろ。この夏の間に俺がこの辺りの天下を取ってやるよ」
そんな声が聞こえ、俺と美鶴の動きがその場で止まる。
聞き間違いか? いや、確かに荒垣という名前が出ていた。聞き間違いなんて筈はない。
「美鶴」
「うむ」
数秒前に浮かべていた照れた表情とは違う、戦士としての顔。
そんな美鶴と視線を合わせるとお互いに頷き、そのまま今の話をしていた者達の方に近づいていく。
幸い……という言い方もどうかと思うが、向こうも2人。
1人は身長180cmオーバーで、自分が言うだけあって腕にはそれなりに筋肉がついている。モヒカンをしているので、非常に目立つ。
もう1人の男はかなり小柄で、モヒカンの男の取り巻きといった感じか。
「すまないが、ちょっといいか?」
「あ? ……おう……」
美鶴に声を掛けられたモヒカンの男は、最初声を掛けてきた相手を睨み付けようとするも、それが美鶴のような美人であると知ると、すぐに目尻を下げる。
「何だ?」
「ちょっと話がある。一緒に来て貰えないだろうか」
そう告げる美鶴にモヒカンの男は頷き、俺と取り巻きも連れて建物の間に方に移動し……素早く話を聞き出すと、すぐに情報の場所に向かう。
そうして向かった先で見たのは……
「荒垣!?」
ゴミ箱に埋まるようにして倒れている、荒垣の姿だった。
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