ペルソナ3
1984話
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い……という事はないと思うが。
「そうだな。では、そうしよう」
その映画を勧めてきた美鶴も、当然のようにSF映画を見るのを否定はせず、チケットを買う為に移動するのだった。……周囲の男達から、嫉妬の視線を受けつつ。
「なかなか面白かったな」
「そうだな。続きが気になる終わり方だったから、出来るだけ早く続編を見たいものだ」
駅から少し離れた場所にあるファミレスで、俺は美鶴と共に映画の感想をそれぞれ口にしていた。
テーブルの上には、チキングラタン、サンドイッチ、フライドポテト、ピザ、エビフライ……といった料理が並んでいる。
美鶴の前には、イチゴパフェのみだが。
まぁ、俺と違って美鶴は食べたものが全て魔力として吸収される訳じゃないしな。
ゆかりと同じように、タルタロスで戦っている以上は運動不足になるなんて事はないだろうが、それでもやはりその辺を気にするのは女だからこそだろう。
「続編って……ああいうハリウッドの超大作ってのは、それこそ1作品作るのに何年も掛かるんだろ? それこそ、下手をすれば10年とか」
「それは……うーむ、以前そんな事を聞いたことがあったな」
まぁ、中には以前に誰かが書いたシナリオを発掘して、それから映画を作ったにも関わらず、シナリオが埃を被っていた時間も合わせて構想10年! とか表示される事もあるらしいが。
ただ、ああいうシリーズ化している映画でそのような真似はしない、と思いたい。
実際のところは分からないから、何とも言えないが。
ともあれ、そんな感じで話をしながら軽食を済ませると、俺と美鶴は少し2人でポートアイランド駅の周辺を歩いてみる事にした。
正直なところ、今の美鶴を連れて歩くというのは色々と問題があるんだが。
夏休み中という事もあり、半ばはっちゃけたような奴が出て来て、こっちに妙に絡んでくる……なんて事がないのを、祈っておくか。
「そう言えば……何でまた、急に俺を映画祭りに誘おうなんて考えたんだ?」
駅前にある店を何軒か見ながら、ふと気になって美鶴にそう尋ねる。
「なっ!?」
だが、何故か美鶴の口から出たのは、驚きの叫び。
何か聞いちゃ不味い事だったのか?
一瞬そんな風に思うも、美鶴はすぐに口を開く。
「その、だな。お父様から、せっかくだからお前も骨休めをしろと言われたのだが……」
そう告げる美鶴は、どこか恥ずかしそうに振る舞う。
だが、そんな美鶴の様子を見て、何となく俺を誘った理由が分かってしまった。
「普段は色々と忙しくて、他の生徒と遊びに行くような暇は殆どないからな」
「うむ。その……恥ずかしながら、そうなのだ」
生徒会長、S.E.E.S、桐条グループの令嬢と簡単に思
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