暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica9-Cザンクト・ヒルデ魔法学院・学院祭〜Confession〜
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
それが気になる。

『身寄りのない僕を引き取って大事に育ててくれている家族に、日頃の感謝を伝えたいです! お父さん、お母さん、お姉ちゃん達、僕は幸せです! これからもお願いします! ありがと〜〜〜〜!』

女の子への告白じゃなくてホッとして、さらに「わたしも・・・!」って思いにさせてくれたフォルセティに感謝。コロナ達に「わたしも行ってくる!」って伝えてからステージに向かった。

「ヴィヴィオ・・・」

「ありがとう、フォルセティ。わたしもママ達に伝えたい事があったのを思い出した」

階段から降りて来てたフォルセティとすれ違いざまに伝えると、「うん、行っておいで」って送り出してくれた。そしてわたしも司会の人と挨拶をして、差し出してくれたマイクを受け取る。ステージから見る光景はまた違っていて、集まってる何十人っていう学院の生徒やお客さんの視線を一手に受けて緊張してきた。

(あ、ママ達だ・・・!)

校舎の窓からこっちを見てるなのはママ達に気付いたから、すぐに緊張は解れた。マイクを両手で握って、深呼吸を1回。

「初等科3年B組、高町ヴィヴィオです。わたしも身寄りのない孤児でした。でもある日、2人のママがわたしを迎え入れてくれました。そのおかげで今、わたしが学院に通えて、多くのお友達が出来ました。心から感謝してます。なのはママ、フェイトママ、本当にありがと〜〜〜〜!」

叫ぶように伝えた後にはフォルセティの時みたく拍手が巻き起こった。もう一度なのはママ達の居た窓へ目をやると、なのはママとフェイトママは笑顔で手を振ってくれてたから、わたしも大きく手を振り返した。そしてマイクを返してステージを降りると、「良かったよ!」ってフォルセティ達が迎えてくれた。

「ありがと♪ それじゃ次の出店へゴー♪」

「「「「おー♪」」」」

それから蹴ったボールで9枚の的を打ち抜くキックターゲットや巨大カットアンドダウン(なのはママ達の国でいうダルマ落とし)など体育会系、それに射撃や迷路など体を酷使しない出店に参加した。ちなみにスイーツの出店もほとんど回れた。明日からちょっと甘いものは控えよう、うん。
そうして1時間の休憩時間も終わって、再びお仕事に戻る。わたし達は最初と同じ外回りで、フォルセティは女装してのダンス。30分の休憩を挟んで喫茶店のフロア係。もう一度なのはママ達が来てくれて精一杯おもてなしをした。

「はふぅ〜。疲れた〜」

空を暗くなってきた頃、わたし達生徒はメイド服のまま校庭に集まってる。学院祭を締めくくるセレモニーに参加するためだ。キャンプファイアのように木材を組んで、生徒みんなで協力して作り出した魔法の聖火を囲んで、聖歌を斉唱する。それが終われば年に一度の学院祭は終了になる。

「でも楽しかったよね〜」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ