暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica9-Cザンクト・ヒルデ魔法学院・学院祭〜Confession〜
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から4m級の壁でお願いね。プレイ時間は最大で10分。時間内に終了しても問題ないです」

おっとりした先輩から説明を受けた後、垂直の壁の前に移動。そして出っ張り(ホールド)に右手を掛けたところで、「あっ! ちょっ、スカート!」ってフォルセティが慌てて顔を背けて、周囲の人からわたし達を庇う様に背を向けた。

「大丈夫だよ、フォルセティ。制服に着替えるときにスパッツ履いてきたし」

証拠としてスカートに手を伸ばしたら「うわぁ!? いいから! 見せなくていいから!」フォルセティがさらに顔を真っ赤にした。可愛いな〜って思いつつ、わたし達は壁を登り始めたんだけど、4m級はすぐに終わっちゃう。カルナージでもっと高い壁を登ったし。

「君たち、すごいのね〜。経験者みたいだし、好きな壁を登ってもらってもいいよ〜」

「いいんですか!? ありがとうございます!」

降りたところでおっとり先輩からお許しが出たから、時間いっぱいまで競争や人文字を作って遊んだ。自分たちが楽しむだけじゃなくて、他のお客さんも一緒に楽しんでくれた。拍手で見送られたわたし達は、次の出店へと向かった。

『中等科3年D組! ダニエル・アルダー! 僕には、ずっと気になってる女の子がいま〜す!』

中等科運動場の端に設けられてる特設ステージから、そんな宣言が聞こえてきた。告白だ。だから「おおー!」って歓声が上がる。わたしは関係ないのにすごくドキドキする。チラッとフォルセティを見ると、「こんな状況で告白ってすごいな〜」って感嘆してた。

『A組のリヒャルダ・バーダーさん! ずっと前から好きでしたー! 友達から始めて、いつか彼女になってくださ〜〜〜〜〜い!』

ステージの側に居た中等科の制服を着たバーダー先輩らしい女子生徒が「お願いしま〜す!」って告白をOKしたから、「おめでとう〜〜〜!」ってお祝いの言葉がそこらじゅうから上がった。わたし達も拍手して、アルダー先輩がステージから降りていくのを見送った。

『主張、告白、なんでもOKのステージ! さあ、他には誰か居ませんか? 飛び入り大歓迎だ〜!』

「ヴィヴィオ達は何か告白したい事とかないの?」

司会の人の言葉にリオがいきなり話を振ってきて、わたしとコロナは「ふぇっ!?」って変な声を出しちゃった。イクスは「そうですね〜。特には」って微笑んで、フォルセティは「ある! 行ってくる!」ってステージに上がるための階段へ向かった。

「おお!? なになに、フォルセティには告白したい誰か居たの!?」

ひとり盛り上がるリオだけど、わたしは違う意味でドキドキし始めた。フォルセティが司会の人と挨拶した後にマイクを受け取って『初等科3年B組、八神フォルセティです!』そう自己紹介。問題はその後だ。告白なのか別の何かなのか、
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