暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica9-Cザンクト・ヒルデ魔法学院・学院祭〜Confession〜
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けたなら、次は勝てるようにもっと強くなろうって思える。でも手加減されたうえでの勝ち負けには虚しさしか残らないと思う。それを解った先輩たちも「そうね。今の発言と忘れてね」と言った後、真っ直ぐコースを見つめた。
「スタンバイ! レディ・・・ゴー!」
スタートラインに並んだわたし達は号令と同時、左足で地面を蹴ってキックスケーターを走らせる。このときの順位は、1位2位ともに先輩で、3位にリオ、4位にフォルセティ、次いでわたしとコロナ。単純に脚力が違うから、わたしとコロナはすごい勢いで置いて行かれちゃう。
『速い速い! 挑戦者リオちゃんとフォルセティちゃん、我らがエースに食らい付く!』
「僕、男なんですけど!?」
わたしとコロナが三角山を下りきったところで、そんなアナウンスが入った。先頭は変わらず先輩2人で、細長い足場を落ちないように進んでる。フォルセティとリオも遅れて足場を進み始めた。
『ヴィヴィオちゃんとコロナちゃんはちょっと遅れてるか! S字カーブに突入したばかり!』
もうちょっとやれるかなって思ってたけど、思ってた以上に進まない。わたし達が細道に入ったところで、フォルセティ達がジグザグ路を抜けて折り返しの三角コーンを曲がった。曲がる際、先輩たちもさすがに減速したけど、ここでフォルセティとリオが協力プレイ。2人は手を繋ぐとリオは急停止して、フォルセティはそのまま速度を落とすことなくカーブに突入。止まったリオと手を掴んでることで、フォルセティは遠心力に逆らって速度を落とさずに曲がり切れた。
『抜いたぁぁぁーーー!! フォルセティ君、リオちゃんと協力しての高速コーナリング! これを我がエース2人が追い掛ける』
リオも遅れて再スタート。わたしとコロナがジグザグ路の途中に差し掛かったとき、フォルセティとすれ違う。わたしとコロナが「頑張って!」って応援すると、「うんっ!」頷いてくれた。で、このレースの結果はと言うと・・・
「負けちゃったね〜」
「ゴール直前で追い抜かれちゃったよ」
「でも惜しかったよ、フォルセティ君」
「接戦でしたね」
「もっと鍛えないとダメだね〜」
惜敗だった。たった今買ったアイスクリームを食べながら反省会。足腰も走りこみで鍛えてるはずなんだけど、元々の体のスペックが違ったみたい。反省会もそこそこに、「次は何しに行く?」と聞く。
「ボルダリングがあるよ」
「お、いいね」
そういうわけでロッククライミングの一種、ボルダリングに挑戦。やっているのは同じ中等科の運動場で、キックスケーターレースのコースからも近い。出展しているのは中等科3年のD組。一般のお客さんも多く参加してる。
「子供5人、参加できますか?」
「ええ、大丈夫よ。君たちは子供だ
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