魔法少女にさよならを
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なの・・・)
自分の幼少期にはなかった目をした二人に羨ましいような、不思議な感情を抱くウルティア。
(こんな少女たちが・・・これほどの)
それを見て彼女は決めた。本来なら使いたくはなかった、最後の手段を使うことを。
「未来の力を使う覚悟はあるかしら?」
「未來?」
彼女が一体何を言おうとしているのかわからずそちらに視線を向けるウェンディとシェリア。ウルティアは水晶を持ち、これから使う魔法について説明する。
「そう・・・あなたが今後手にする可能性の力、その全てを今使うの。そこまでしなきゃあいつには勝てない。
ただし、この秘術を使えば・・・あなたたちは二度と魔法が使えなくなる。それが未来の力、第三魔法源」
大きすぎる代償を前に二人の表情から笑顔が消える。そのことはウルティアも承知の上だった。
「第三魔法源。未来に手にいれる可能性の魔力を今すぐ手に入れる力。しかし、その代償として今後一切魔法が使えなくなる。体内からエーテルナノが完全に消え二度と生成されない」
魔力の源となるエーテルナノを活性化させることにより手にすることができる超魔力。大きな代償を払うことにより、大きな力を手に入れることができるのだ。
「酷な選択なのはわかるわ。だけど、それほどの力じゃなきゃあいつには勝てない」
「お願いします!!」
「やって!!」
もう少し迷うかとも思っていたが、少女たちの反応は予想通りのものだった。それに思わずウルティアは笑ってしまう。
「あなたたちなら即決すると思っていたけど二人は無理。どちらか一人よ。じゃないとシャルルの回復ができなくなる」
治癒魔法の使い手にシリルもいるが、彼の時は完全に止まっている。彼に事情を話している間にシャルルは命を落とす上に、もうこの時の狭間にシリルを連れてくる力はウルティアにない。
「だったら私が・・・」
「あたしがやる!!」
ウェンディが名乗り出ようとしたところでシェリアがそれを制した。しかし、ウェンディはそれに反発する。
「ダメ!!シャルルを助けるのは私の役目!!だから・・・」
「だから回復役としてウェンディは魔力を残しておかなきゃね」
「シェリア!!もう二度と魔法が使えなくなるんだよ!!」
「その言葉、そっくり返すよ!!」
お互いのことを想っての争い。なおも二人はお互いに譲らない。
「私がシェリアを助けに来たの!!守れなかったら私は自分を許せない!!ウルティアさん!!お願いします!!」
「・・・本当に覚悟はできてるのね?」
「シェリアやシャルルを助けられるなら私・・・」
「ダメよウェンディ!!」
どちらも譲らずなかなか決まらないでいる。だがそんなことをしている余裕は本
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