魔法少女にさよならを
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り裂いたディマリア。しかし、彼女の体を剣はあっさりとすり抜け、手応えを一切感じない。
「思念体!?」
それでディマリアは目の前の敵がこの場に存在することのないものだと知る。そんな彼女に向かって、二人の少女は走り出した。
「はい!!」
「ありがとう!!」
ウルティアを相手にしても意味がないと察したディマリアは向かってくる少女たちに剣を向ける。ウェンディとシェリアはそれを回避すると、魔力をそれぞれ手に込めた。
「天竜の翼撃!!」
「天神の北風!!」
息の合った攻撃ではあったがディマリアは剣でそれをガードする。
「なぜ私が“時”を操れるか・・・見せてあげるわ、16の実力を」
近距離にいた二人を剣で払う。ウェンディとシェリアはそれを下がって回避したがその時、ディマリアの右腕を隠していた鎧が粉砕した。
ズァッ
軽くなった腕を降り下ろすとその圧力で少女たちの足元が崩れる。彼女たちは必死に逃れようとしたが、あまりの勢いに吹き飛ばされてしまった。
「ウェンディ!!シェリア!!」
後ろにいたシャルルが二人を心配するが、ディマリアの攻撃は彼女にまで到達し地面を擦りながら飛ばされていく。
「何なの!?この魔力!?」
感じたことのない魔力の大きさにウルティアも驚かずにはいられない。煙が晴れるとそこから現れたのは先程までの女性剣士ではなかった。
金色だった髪は黒を混ぜたように変色し、肌は黒く変わり、金色の模様が浮かび上がっている。
「接収・ゴッドソウル 」
人間離れしたその容姿に彼女たちは言葉を失う。
「神の力・・・」
「そんなわけ・・・」
神の魂を体内に取り込んだとは信じられずにいた彼女たちだが、ディマリアは怒号を上げると大地が大きく抉れるほどの大爆発を起こす。
「かしこみ申せ。我が名はクロノス。時の神なり」
強大な魔力を保有している彼女の攻撃に大ダメージを受けている少女たち。彼女たちは瞬く間に全身ボロボロになっていた。
「みんな、大丈夫!?」
「こんな奥の手があったなんて・・・時の神の力!?そんなものどうやって手に入れたというの!?」
にわかには信じられない神の力。それを聞いたディマリアは冷静に答える。
「古の時の都ミルディアンに祀られし神と、その末裔の私が一つになった姿よ」
すでに多くのものから忘れられてしまった都の生き残りであるディマリアが、自らの力を誇示するために神であるクロノスを接収したことにより、彼女は時を操る力を手に入れた。だが、そんな相手を見て俄然燃えてきたものもいる。
「本当に神様なら、滅神魔導士の出番っ
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