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儚き想い、されど永遠の想い
421部分:第三十二話 紅葉その十一
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私は花言葉については考えていません」
 それはあえて考えずにだ。真理を案内してきているのだ。
 それでだった。また言う彼だった。
「花そのものが見せて教えてくれるものをです」
「それを私にですか」
「見て感じ取ってもらいたくて」
「春からこうしてですか」
「そうです。この蘭もです」
 ひいてはこの花もなのだった。蘭もだ。
「奇麗なだけではないのですから」
「そうですね。様々な意味がありますね」
「はい。そして」
「そしてですね」
「心に残ります」
 そのだ。花が見せて教えてくれたものがだというのだ。
「そして離れません」
「そうなることが最もです」
「嬉しいのですね」
「永遠に覚えておいて欲しいのです」
 義正はふとだ。遠い目になった。

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