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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十三話 ナンバーズ 1
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エチだったが、思いのほか上機嫌だった。
「ふーん、そう?」
クアットロはニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべる。
「まあ、社会見学と思ってね?」
人を食ったように都合の良いことを言うクアットロ。
これ以上言い合ってもしょうがないと感じたディエチは、肩を竦めて再びヘリに目を向ける。
(アスカって言ったっけ。地下高速の監視センターに行くって言ってたから、巻き込まないよね)
ディエチは公園で助けてくれた少年を思いだしていた。
(また会えるかな?)
もう一度会ってみたい、ディエチはそう思いを馳せた。
ディエチがそんな事を思っている傍らで、クアットロが妹への通信回路を開いていた。
「セインちゃん?」
「ハイヨー、クア姉!」
場違いな元気な声が帰ってくる。
「こっちから指示を出すわぁ。お姉さまの言う通りに動いてね?」
「ふふん、了解」
これから始まるイタズラに、セインは楽しそうに笑って答えた。
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