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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十三話 ナンバーズ 1 
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「了解しました」

その背中を、オーリスは静かに見送る。

レジアスが出て行ってから、オーリスは再びリアルタイム映像に切り替える。

そこには、孤軍奮闘しているはやての姿があった。

「はやて……気をつけなさいね」

先ほどまでの冷静な表情はなく、妹を心配する姉のような顔があった。





地震が廃棄都市の一角で発生している。あまりにも不自然な現象だ。

その震源になっているのが、冠を被ったような巨大な甲虫だった。

甲虫から出る魔力が、廃棄都市の地面を揺らしている。

「ダメだよ、ルールー!これはマズイって!」

空中に浮かぶ魔法陣の上に立つルーテシアの周りを、アギトが飛び回る。

ルーテシアは、ただ黙って甲虫を見ていた。

甲虫の名は地雷王。ルーテシアが召喚した召喚虫である。

ルーテシアは地雷王の能力を使い、アスカ達を生き埋めにしようとしていた。

アギトはそれを必死になって止めさせようと説得している。

「埋まった中からどうやってケースを探す?あいつらだって、局員とは言え潰れて死んじゃうかもなんだぞ!」

何とか止めようと、アギトはルーテシアに訴える。

ルーテシアは、目的の為なら少々やり過ぎる所がある。

正規の教育を受けていない為に、倫理観に欠ける所があるのだ。

アギトの説得にも、ルーテシアは動じない。

「あのレベルなら、多分これ位じゃ死なない。ケースは、クアットロとセインに頼んで探してもらう」

ルーテシアの口からクアットロとセインと言う名前が出た途端、アギトは血相を変えた。

「よくねーよ、ルールー!あの変態医師とかナンバーズ連中なんかと関わっちゃダメだって!ゼストのダンナも言ってただろ?アイツら口ばっか上手いけど、実際の所アタシ達の事なんて、せいぜい実験動物くらいにしか……あっ!」

ひときわ大きな音が響きわたり、地雷王を中心に地面がクレーター状にへこんだ。

地下が完全に埋まってしまったのだ。

「やっちまった……」

ルーテシアを止められなかったアギトが、ガックリと肩を落とす。

アギト自身も、あの程度で管理局の人間が死ぬとは思ってない。

それよりも、非常な手段をルーテシアが躊躇なく使った事に心を痛める。

(ルールーは、本当は優しいんだ……こんな事なんかしたくない筈なのに!)

アギトの心配をよそに、ルーテシアは側にいるガリューに話しかけた。

「ガリュー。怪我、大丈夫?」

言葉を発せないガリューは、頷いて意思表示する。

「戻っていいよ。アギトがいてくれるから」

ルーテシアの言葉に従い、ガリューは魔法陣を発生させてその中に消えて行った。

ガリューを見届けたルーテシアが
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